よい病院とは

2003年5月

 病院は心が安まる場所であるといいます。英語のホスピタル(病院)は「もてなす」という語源から生まれたのだそうです。病院に入院し病気を治すためには、医療(治療)はもちろん必要でしょうが、生きる希望と活力を高めるための心暖まる看護と、回復力を高めるための対応が必要なのです。

 大きな病院への検診は時間がかかるので・・と敬遠する人が多いのですが私のように一生薬を飲まなくてはならない人間には毎月一回の総合病院通いが続いています、検診と薬の投与のためです。

 地方の総合病院でもIT化が少しずつ進んでいて最近では検診のための予約制度が実施されています。それでも先生の都合により1時間以上待たされつ事があります、診察室の前の廊下に並んでいる椅子に座り 『人にやさしい待合室』とはなんだろうかとか『良い病院とは』どのような病院かとかを考えました。

 病院には様々な病を抱えた方が来院しますが待合室が狭く皆小さくなって座っているような状況が見られます。車椅子の人が通路で待たなければなりません。松葉杖の男性が、座るための広いスペースがないため立って待っている姿もたまには見受けます。
車椅子の人が自分自身で血圧を自動測定するために家族の手を借りて椅子から乗り降りする姿を見ていてなぜ 看護婦が車椅子のままで測定しないのか疑問になったここがあります。効率が優先し人間から機械に変わっているためです。そういえば最近は先生が腕にベルトを巻き自身で測定しながら日常の生活状況を聞くような人間的なつながりはもう見ることも体験することも無くなったようです。

 人に優しい待合室とは単に患者が安心して気持ちよく待つことが出来ることは基本であるが重要なことは「待たせないこと」、「待たせても待つ時間が予測できること」ではないかと思います。看護婦から何時呼び出させるか解らずじっと待っているつらさは当人でなければ解りません。この点の改善を強く望みたいと思います。

 ふと壁に目をやると基本理念として「かかってよかったと思える病院に」という額が目に留まりました。患者の満足度を高める要素には、「診断や治療の技術がしっかりしている」といった医療本来の本質的サービスと、親切とか清潔感といったサービス、それに情報提供や助言・相談などのサービスがあります。
親切とか清潔感といった表面的なサービスは病院本来の機能に不可欠な要素ではありませんが、患者にとっては常に関心があります。むしろ本質的サービスより満足度を高める効果が大きいような気がします。

 病院が本格的な競争と選択の時代を迎えて、表面的なサービスを重視する傾向が見えますからその蔭に隠れた本質的サービスを見落とさないことも必要です。

 私が手術後今までにずっと病院に通い投薬を受けて元気で生活できるのは毎月の検診と毎日飲んでいる薬かもしれません。このときの『診療費と薬代」をお知らせしますが健康の代価と考えると安いものです・・病院と先生に感謝してます。    


◆診察費用
 
診察だけの時 合計 1,390円(139点)
      自己負担(30%) 420円
検査をした時 合計 11,000円(1102点)
      自己負担(30%) 3310円
      ※検査内容は、血液検査、胸部レントゲン検査、心電図検査
◆薬代(院外処方)
 
3種類の薬代 2,000円(668点)  
◆私が飲んでいる薬
 
バイアスピリン100mg 1日1回 毎朝食後(1日量 1錠)   
マズレーンS涙顆類     1日2回 朝・夕 (1日量 2g)  
ロコナール錠100mg 1日2回 朝・夕 (1日量 2錠)  

 
        

 
ひとつ前へ
ひとつ前へ