2002年8月


 韓国では多くの漢方医が開業してます、漢方専門の4年制大学もあります。中国とは違う独自の漢方を確立しているので「漢方薬」ではプライドが許さないのか「韓方薬」という言い方をしてます。

 昨年韓国の韓方薬を飲んでから体の調子がよくなり朝の運動も苦にならず熟睡出来るようになりました、オーナーである社長から今年も夏バテ防止に漢薬を飲むように進められソウル市庁付近にある聖恵韓方院に行き診断と漢方薬を調合をしてもらいました。


食堂のような正面入口(4階)
中に入ると医院らしい感じのカウンター


 ちょうど夏休み中だったので患者は少なくすぐに診察となる。鄭完云(チョン ワン ウン)先生とは顔馴染みで「しばらく!」と声をかけられ、昨年のカルテを見ながら問診の後、脈を診て、舌、目、の検査したあと静かに説明してくれます。

 「昨年5月の時よりかなり改善されています、腰や臓器の一部が弱っているがまあ問題ないでしょう」
「そうですか解りますか??」と聞きましたら「解るよ・・では貴方が目で見えるように検診しましょう」といって別の部屋に連れて行きました、そこには美人のアガシ(お嬢さん)看護婦が待っていました。


鄭先生とオーナーである金会長
隣の部屋はハリ治療室
 


 昨年経験したことのあるコンピュ−ターを使った診断器がある、看護婦さんが靴下、メガネ、時計を外してこの上に乗りなさいといいます。電極板の上に素足で乗り両手に丸い電極を持たされなにやら操作すると横にある画面にグラフが表示されました。

 「この機械はどのようなシステムになっていますか?」看護婦に聞いたとたんに「黙っていて下さい話をすると駄目です!」と美人のアガシにしてはきつい言い方で叱られる。その後両手と足の一本一本の指先との間に電極を当ててコンピューターに信号を送りグラフを作ります。


最初に立って測定
手先からの信号をデジタル化しグラフ化
 


 最後に出力されたレーダーチャートを見ながら鄭先生が親切に解説してくれました。「このグラフは人間の12の臓器のエネルギーを表していて貴方の場合昨年は正常値の50%ぐらいであったが今年は70%に増えている、年末にもう一度飲んでもらえば完全に良くなる」という診断でした。

 私は性格的に論理性のないものは信頼出来ない方ですから診断システムがどのよう仕組みで信号を捕らえてグラフ化しているか説明を聞きたがったのですが・・あまりしつこく聞くと先生を信用してないようで・・とても無理でした。


赤線が私の測定値を示し空色が正常値です、 80%ぐらいになっていました。
鄭先生が最後に測定結果を見ながら詳しく 説明してくれた。
 


 20種類ぐらいの生薬を調合し真空パック化するので製作に時間がかかります、2日後取りに行くと紙袋二つに一杯の薬でした。毎日2袋(コップに半分)を一ヶ月飲み続けます、この間は酒を飲まない鶏肉、豚肉、青豆は食べないようにとの注意がありました、これらの食物の成分に薬の効果を無力化するらしいのです。料金を支払うため恐る恐る金額を聞くとすでに社長が支払済みでした、感謝!!、あとで料金を聞くと5万円ぐらいのようです、高い!!と思いつつオーナーに再度感謝する。


紙袋に入った漢方薬、8KGぐらいあった。
中には180CCの真空パック60個
 


 ある日本の内科のお医者さんの話です、『患者さんの話を聞くだけで70%病状が解り、診察をすると90%解る、検査は残りの10%を確かめるだけです』 とのことです。診断のこつは患者さんの話を遮らないで最後まで聞くことだそうです。(なるほどと感心する)

 日頃食欲や疲れが取れない方で漢方薬の効用を信じる方はどうぞ・・・・韓国在住の日本人も沢山訪問してるそうですが日本語が通じませんから通訳が必要です。「聖恵韓方院(TEL:02−755−5755)」

 


前へ
前へ
 
TOPへ戻る