2002年3月

 「医食同源」の意味するところは、病気を直すのも食事をするのも、ともに生命を養い、健康を保つためで、その本質は同じであるとする考え方。中国で言われ日本にもこの考え方が伝えられました。
本年は日韓国民交流年でもあり韓国の食文化に感心が高まっているようです、高麗人参を食べて健康を保っては如何でしょうか。

 韓国では朝鮮人参ではなく高麗人参とよんでいますが広辞苑によればウコギ科の多年草で晩春に緑白色の小さな5弁花をつけ赤色の実をつけます。古来この人参が強壮作用があることで珍重されてきましたが、最近の新聞に高麗人参効用に関しての記事が出ていました、血行を良くし、循環器病予防と記憶障害、不定愁訴(不安感や焦燥感)改善にも効果があるという内容でした。私も早くからこの人参を食していればあるいは狭心症にはならなかったかもしれません。


直径25cm長さ10cmのものが1本4000ウオン(400円)
ケースに入った高麗人参(6年根10本で15万ウオン)
   高麗人参の値段は栽培年数が長い方が高く6年ものが一番と聞きます。脳卒中後の記憶障害の改善には「紅参」が有効であるとの研究結果もあります、「紅参」とは高麗人参を6年間じっくり栽培したもの(6年根)の別名です。一般には2〜3年根は健康食品、「紅参」は1本1万ウオン高いものは2万ウオン(2千円)程度である。

 高麗人参を使った代代表的料理は「参鶏湯(サンゲ タン)」である、厚めの鍋に内臓を空にした鶏のお腹の中にもち米、高麗人参、ニンニク、ナツメ、生グリ、銀杏、を入れて3〜4時間煮込む、塩、胡椒で味付けしネギのみじん切りを乗せて食べる、高麗人参は少し苦いがキムチやカクテギと一緒に食べるなを美味しい。風邪を引いた時や体が弱った時の栄養補給料理でもある。高麗人参を使って「医食同源」の食生活を実践してみては如何ですか。

トチョンタン(地鶏)のサンゲタンの冷凍品(8000ウオン)
冷凍品を煮るだけでサンゲタンの出来上がり
 日本人が長寿国なのは魚を沢山食べるからではないかという話は韓国でも聞きます、デパートの食品売り場では魚もたくさん売っているがここで変わったものとしては「クルビ」という魚が非常に高い値段で売っている。日本名は「いしもち」ですが日本では大衆魚であるが韓国では高級魚です、この「くるび」は一匹4〜5千円もします。

長さが約30cmの「クルビ」が10匹で45万ウオン(4万5千円)
見た目には普通の「いしもち」に見えますが・・
 この魚は日本海側で捕れないようです西側(中国側)でしかとれないし捕獲量が少ないのと非常に美味しいので高いのだそうだ!、庶民の食卓には載らずもっぱら贈答用らしい。自分のお金で買うまでもないので今まで食したことはなかったが最近食べたことが無い話をしたら早速社長が買って送ってくれた。恐縮しながら食べてみた、なるほど淡白な味の中に奥行きのある美味しい魚だった、興味のある方はぜひ買って食べてください但し1匹は売りません10匹単位ですから承知置きください。

 


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