2014.7
 
   梅雨の晴れ間に那須連峰の最高峰三本槍岳(1917m)に登った。何度も登っているので心臓病で通院していても安全に登れることについては自信を持っているのだが・・・周囲の人はいろいろ心配しているので出来る限り登山客の多い土日に登ることにしている。主治医からは無理をしないとは言われているが山登りは止められていない。

 心臓病と山登りについて参考資料がないかネットで調べてみたら国際山岳連合医療部公式基準(その13)に「既存疾患のある人々の登山」という資料で慢性疾患を抱えている人達にへの助言として「心臓循環器系疾患」の高所についての助言が述べれれていた。
登山口から 休日だから登山者が多い

内容の要約
 冠動脈バイパス術、冠動脈形成術をして成功した後であれば、通常生活で問題ない患者はは高所(2500m以下)での問題の起こる危険はない。しかし薬剤でコントールされた狭心症患者は高所旅行を考える前に心臓主治医にしっかり相談すべきである。

 以前に症状のみられないことのない人々にとって高所が冠動脈閉塞の危険因子となるか否かは不明だが、最も信用できる証拠によれば、高所は冠動脈閉塞の有意な危険因子とならない。

 弁置換術を受けた患者には負荷の強い運動は薦められないし、抗凝固療法を受けているのであれば、休日は他の過ごし方したほうが良い。

ウラジロヨウラクと茶臼岳
登って来た道
 
 早朝の4時頃の地震で目が早く覚めた、被害もないようなので予定より早く山に向かった。6時半頃に登山口に到着したら既に80%ぐらい駐車場が埋まっていた。
 
 7時頃登山口から峰の茶屋跡避難所に向かって登り始めるが急な階段ではいつも心臓への負担を感じるが樹林帯を抜けるまでゆっくりゆっくりと登って2〜30分後には楽になってくる、小屋が望めるところまで登ると涼しい風が吹いていた。

 出発して50分で避難小屋に到着し小休止後に朝日岳に向かう、岩場の変化に富んが登りだが注意してゆっくり登れば小学生でも登っているので危険は少ない。

朝日岳から熊見曽根(1900m)に向かう
熊見曽根から清水平に下って三本槍岳に向かう
 


 北からの風が強くなって涼しさを通り越して寒い感じになってきた。朝日岳から海抜1900mの標識のある熊見曽根に登ってから清水平まで一旦下がって狭い山道を歩き三本槍岳直前の急登を過ぎると山頂に出た。登り始めてから約4時間かかったことになる。山頂では数人の中高年者が休んでいた少し早い昼食は途中のコンビニで買ってきた鮭と梅の「むすび」を食べた。

 
白い花はツマトリソウか?三本槍への急登道に咲いていた 
ゆっくり登山で三本槍岳山頂に到着


 山頂には中高年者が多く写真撮影を依頼した人は73歳の単独登山者だった。続いて騒がしい声が聞こえ中年女性の団体が登ってきたので強風の山頂には長居はできない、11:15分に下山する。

 登る時とは違って下山は楽なようで転倒の危険が増える。1時間40で避難小屋まで降りてきた、ここで少し休んで最後の下山道を下って行くと右足が攣りそうになった。すぐに道脇に休んで揉みほぐしたが・・その後は痙攣しないようにゆっくり注意しながら登山口のある駐車場まで降りた。

 時刻は午後2時半だったが足腰の衰えを実感したので毎日のウォーキングやストレッチなどの体力つくりがもっと必要だなと感じた山歩きだった。これからの山歩きで重要なことはその状況を現実的に評価し、助言を受入れ自分自身に正直になり、山旅を自分の能力に合ったものに調整することである。


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