2012年1月

 
◆心臓病と向き合う生活
    心臓病に限らず、病気を宣告されたりすると余計な心配をしたり、ありもしないことを考え不安になったり落込んでしまう。しかも手術しなければならなくなると人生に絶望するような気持ちになってしまう。しかし病に打ち勝つために一番大切なのは心構えである。

 医師の指示に従って生活習慣など改善すべき点は改善し病気に負けないことだ。運動が必要なら毎日少しでも運動すべきで、それが山登りにつながれば心臓の再生にも効果があるような気がする。

 55歳で心臓バイパス手術して生還後に65歳から現在の73歳まで毎月山登りが出来るのも周囲の理解と共に日常の生活習慣の改善として繊維質食品を多くとり毎日の運動を欠かさないという心臓病と向き合って生活する心構えが重要と思う。


 人間は誰にも苦しい時があるがじっと我慢し努力すれば立ち直る機会が必ず訪れるものだ。

 
◆心臓に励まされる
   韓国会社の事情により正月明けからを訪韓したが休日の1月7日(土)は山仲間と冬の山に出かけた、ソウル近郊の盆壇から3時間半で日本側にある江原道・大関嶺(デクァンリョン)というところで雪山トレッキングを楽しんだ。

 空の青さと雪山に立つ風車のコントラストがすばらしい。小山を越えると次の丘があり、潅木の下に付いたふみ跡伝いに一列で歩いて行く。積雪は1mぐらいであろうか踏み固められているから足も取られずアイゼンがザク、ザクと快い音を出した。出発してから2時間半で最高峰の仙子嶺(ソンジャリョン 1150m)まで登った。

 
 周遊コースの11kmを5時間で登ったり降ったりで雪景色トレッキングが出来たのも日頃の運動の成果だ。

雪景色トレッキング
 山に行くからには山頂に立ちたいと思うのが人情だ。山頂から周囲の美しい風景を眺めある種の清涼感と苦労して登ったという達成感を味わうことが出来る。
 考えてみると登山口で必ず頂上まで登るぞと考えたことは無い。登山道の木々や岩などを眺めながら歩くと好奇心が膨らんでくるのだ。どんな道が続いているのか、木立の茂り、葉の色や形の変化など新たな発見を求めながら歩き、岩場に出会えば立ち止まってどこに足をかけて乗り越えるのか一瞬考える。

 急登になれば心臓がドキドキと音が伝わるように動いているのが解る。もうダメだ、もう登れないと思って心臓を鼓動を確かめると心臓は懸命に血液を流し続けている。心臓は決して諦めようとはしないのである。

この心臓のためにも頑張らなければと思ってまた登り始めるのだ。