入院予約した日に病院に行き窓口で入院手続きをした。指示された6Fの東病棟のナースステーションに行くと食堂で看護師から入院中の注意などの説明があり最後に氏名・ID・バーコードが記入してある腕輪を手首につけてくれた。この腕輪については後で解ったことだが毎日測定する血圧・体温などの測定値の入力にはバーコードで読み取るようになっている。食堂でも配膳時に腕輪の氏名とIDを確認していた。IT化によりウッカリミス防止を徹底しているのだ
以前入院した当時よりリニューアルされていてすべてが新しく清潔になっていた。ただ変わっていないのは親切な先生と若い看護師の笑顔を絶やさない献身的な看護であった。
午後になり主治医のK先生から心臓カテーテル検査、冠動脈造影、血管内治療に関する説明を受けた。そして脳梗塞の危険や不測の事態により1000〜2000人に一人程度生命に危険が及ぶ可能性があることが書かれている同意書にサインした。18年前の心臓バイパス手術時の時も同じようだったしこの病院の先生を信頼しているので不安などまったく感じなかった。
血液検査、血圧脈圧、心電図、胸部レントゲンの事前検査を実施したのであとは治療を待つだけだ、しかし病院の都合で土、日を挟んで5日後に実施となった。
615号病室は4人部屋であり既に2名が入院していた。隣ベットのSさんは55歳で心臓にペースメーカーを取り付ける手術をしたが仕事が続けられるのか子供もまだ高校生なので今後の生活に悩んでいた、もう一人のFさんは83歳で心筋梗塞で入院手術したが従来から歩行困難のようで食事や下の世話まで手助けが必要で看護師の献身的な介護に頭が下がったあった。
カテーテル検査は既に5回ほど経験しているが医療技術の進歩により最近は脚の付け根からでなく腕の付け根からカテーテルを挿入出来るようになっているようだ。検査当日に手術用の上着と帽子を付けて看護師と一緒に2Fの治療室まで歩いて行った。
上部に三つの心臓を撮影用する機器が上下、左右、に動き左側にあるモニターに映し出されているようだが良く見えない。部分麻酔だから3名の先生の話す声が聞こえるが何を話しているのか意味が解らない、スタートしてからかなりの時間が経ったように感じた時に「10気圧、24秒」という声だけは良く聞こえた。多分この時がステントを広げたのかもしれない。
術後の主治医の説明では予想した通り足から採取してバイパスした静脈血管が再狭窄していたので、まづ狭窄部の血管をバルーンで拡張してから、次にステントと呼ばれる網状のパイプを挿入し拡張(4×30mm)し血流を改善した。入室してから検査とその後の治療で3時間ぐらい要した。
|
入院時にいただいた狭心症読本より |
|