2012年9月

 7月22日に地元八汐登山会の仲間と西吾妻山を登った時に初めて軽い胸の痛みを覚えた。日常生活は自覚症状はまったく無いのだが、その後に登った日光白根山でも韓国の加里山のでも登り道で胸の痛みが出た。ゆっくり登りながらひょっとして冠動脈の狭窄が少しずつ進行しているかもしれないと過去の経験から感じたのだった。

 18年前に心臓バイパス手術した病院なので何故か非常に信頼感と安心感を感じているので毎年一回、「自治医科大学附属さいたま医療センター」で検診を受けている。毎年、外来受診の百村先生についてインターネットで検索して驚いた、先生はこの病院のセンター長であったのだ。TOPが自ら循環器外来で診察を担当していることで驚くと同時に感銘を受けた。

 診察結果で心臓核医学検査をすることになったのだがこれは昨年も受けた「冠動脈・心筋3D検査」である。昨年と同様に心電図につながったセンサーを胸に付け、血圧計を付け、右手の付け根の静脈に針を入れて自転車を漕いだ。途中で何かの薬液を腕から注射された、だんだんペタルが重くなり最終的には血圧が170mgHgぐらいになり体が汗ばんだところで終了した。

 その後、CTのような大きな機械に横になって15分位かけて撮影するのだ。Webで調べてみたら心臓核医学検査(心シンチ)と呼んでいるようだ、静脈に放射性同位元素を注射し、放出される放射線を撮影して、放射線量をコンピューター処理して画像にし、心臓の血液の流れを映し出す検査で放射性同位元素(ラジオアイソトープ=RI)を使用するので、「シンチグラフィー」とか「RI検査」ともいわれているようだ。

 二週間後説明があるという診察の予約をして帰宅したが自転車を漕いだときに胸部に痛さは感じなかったがなにやらもやもやしたので異常があることは間違いない。

 
自治医科大学附属さいたま医療センターの正面

 先月実施した検査結果を聞きに予約した日時に診察室に入った。主治医の百村先生がすぐにパソコン画面に画像を出して眺めていた。いくつかの画像には円形の赤色や一部が青色になっている画像を指さして詳しく説明していただいた。

 「負荷をかけたときの画像とその後の画像の差が青くなっているでしょう、これが血流が不足していることを表しているのでおそらく山登りで胸が痛くなったのは冠動脈の一部が狭窄しているためでしょうね。おそらく静脈血管が狭窄したのかもしれません」という事だった。

 結局、どこが狭窄しているかをカテーテル検査して、その後狭窄している部分を広げる治療をした方が良いということで入院して治療を行うことになった。

 今月末に4日間入院して狭窄部にステントなど入れるようになるかもしれない。バイパス手術をした時に足から採取した静脈血管は再狭窄の確率が高いが「7〜8年は保証します」と退院時に説明があったことを思い出した。いつかは再狭窄があるかもしれないと覚悟をしていたので驚きはなかった。むしろ18年間も良く持ちこたえてくれたとの思いもある。

 
 
画像の一部と検査機器・バイパスした血管


 

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