2009年7月

 
◆ハイキングで骨折・・・
   尾瀬ヶ原ハイキングは最高年齢80歳の人を含めて9名で鳩待峠から入り、山の鼻ビジターセンター・尾瀬植物研究園・竜宮十字路まで往復約15KMを歩いた。尾瀬の花々と風景を心ゆくまでゆっくりと鑑賞したのは良かったが・・・。

 帰途で花の撮影をしたのを横目に歩いた途端に左足を木道の端に引っかけ、転んで右手を着いたが運悪く薬指を捻挫したようだった。湿布をしたまま3時間運転して自宅に戻ったが・・痛さはなかったがかなり腫れあがったので付近の病院に行き検査したら指の関節部が複雑に骨折していたのでビックリ。

 2日後に手術することになった。楽しいハイキングが思いもかけない怪我でガックリだが足元を見なかった不注意の結果であり反省の意味で当分の間は山行きなど中止して謹慎することにした。
 


木道は腐って浮いているところもあり注意が必要だ。

 

 
 骨折の状況は薬指の第二関節でレントゲン写真を見ると関節部が割れているようにも見える。このままでは必ず関節が曲がらなくなり痛みも続くので手術が必要と先生から説明された。局所麻酔でピンで止めるか 状況によっては外部に金属板を当てて固定するらしい。手術時間は約1時間ぐらいとのことだった。

 手術してから全快するまで一体何日間になるのか気になる。謹慎中の身であるから多少長くなっても問題はない、年齢も考えずに山登りに夢中になり・・この程度の怪我で済んだのは神様の思し召しらしい。

 
 
 
◆薬指骨折の手術・・・
 骨折の手術は始めての経験だが心臓バイパス手術の経験者としては指だから坐ったままで手術するだろうと簡単に考えていたが・・大きな間違いだった。手術室に行くと衣服は手術用の衣服にはき替え、手術台に横になったあたりから・・これは本格的(?)な手術に近いなと思ったがもう任せるしかない。

before
 
 点滴と血圧、心臓のモニターを付けられ・・腕の付根からの麻酔で右手の感覚は全くなくなり・・二人の先生が何やらブツブツ話しながら手を動かしているようだが何をしているのか、どんな会話をしいるのか解らない。左側のモニターを眺めていると何本かの針のようなものを打ち込んでいるのが解る。作業の様子はカーテンで仕切られて見えない。思った通りの位置に行かないのか引き抜いてからまた打ち込んでいるようにも見えたが・・予想以上に時間が掛っている。

 1時間経過と看護婦が告げたあたりから右腕がしびれきた、我慢にがまんしたがもう耐えられない・・先生に話すと右腕の血止用の圧迫帯を緩めてくれ、しびれがスゥート消えこのときはホットした。

 手術が終了して右腕を動かそうとしたが全く動かない、左手で支えてなければだらりと下がってしまうし右手の位置がどうなっているのかも解らない、これでは手首を切断されても解らないだろうと思った。麻痺するということはこのような状態をいうのだろか一瞬恐ろしいことだと感じた。

 手術室から解放されたのは入室してから2時間後だった。先生から写真で手術内容の説明を受けた後に写真は頂いた。病院の医療関係者の医療にかける情熱と献身的な態度にはいつも感銘を受ける、感謝したい。全治6週間というから予想以上に長〜い休みとなった。

after

 一週間後に手術した個所を点検するため病院の看護師さんがガーゼを取った時は正直びっくりいた。指の中を貫通して5本の細い金属が挿入されていた。針金の両サイドで折り曲げてゴムバンドで延ばしているのは関節部を固定して置きたいようだ。この状態であまり痛くないのは痛み止め薬を飲んでいるせいなのか?

 指をよく動かすように指示された・・・多少の痛みは我慢して動かさないといけない!!包帯を使ったのは数十年振りである、最近の包帯は昔のものと違って柔らかく何よりも伸び縮みがあって巻きつけたときの感触も良いし端末は巻き込んで止めることも出来る。とは言えあまり使いたくないものだ。
痛々しい写真であるが・・痛さは無い。
 手術後3週間経過したがまだ骨は繋がっていないらしい。金属ワイヤーが取れるのは4週間後になる。加齢とともに骨の成長速度が遅くなるようだ。
 
 レントゲン写真を見た後に先生が骨折した関節部を曲げたり伸ばしたりして痛いかどうか確認した。ワイヤーが入っていても曲げ伸ばしをやるように指示されるが・・これがなかなか大変だ、無理して曲げて痛くなったらと思うと怖いのだ。写真は痛々しいが実は曲げなければ全く痛くない、順調に回復しているようだ。この状態がまだ続くのかと思うと洗顔や入浴が不便でやり切れないが致し方ない。