2022年4月
   
 
持て余していた里山を関係者の協力を得ながら再生しようといろいろ努力中です。


森林経営管理制度について(2022/1/13)

 山林の伐採事業をしてる業者を紹介してもらい現地調査をしていただいた。現在ある樹木の活用費を差し引いた見積費が約80万円近くかかるのでとても依頼は出来ない。山小屋敷地周りだけの伐採でも30万円近くかかるようで年金生活者としては躊躇せざるえない。

 矢板市で「くまの木里山応援団」という里山作りをボランテア仲間で実行している団長から「森林経営管理制度」の利用が考えられるので相談したらどうかという話を聞いた。

 農政課の担当者まで紹介してくれたので農林課に出向いて森林経営管理制度の活用について相談に行った。

 この制度のアドバイザー役のF氏から親切に内容を説明してもらい、現地調査もしていただいた。結論として現地の状況からも面積的にもエントリーは出来そうなことが分ったので早速に意向調査するための書類を送って貰うことになった。


 結果がどうなるかわからない、それでも先に小さな明るさが見えて来たような気がしている。

 「森林経営管理制度」というのは簡単に言えば日本政府が森林を生かすために2019年からスタートしている。市町村単位に個人が所有する森林をどのようにするのか意向を調査してから、森林の状況を確認し、管理を委託し森林を所有者に代わって伐採など森林を管理する制度である。


林野庁の資料

林業への関心が深まった(2022/1/15)

 林業についてはTVニュースなどで時々見るだけで日本の森林という観点では感心が薄かった。昨年から森林の再生とか、里山の再生などの言葉が周りで飛び交い林業について身近に聞こえるようになった。

 矢板市農林課から戴いた「森林経営管理制度」の説明資料を読んで関連する法律や実績内容について集めて勉強した。

 
 

 重要なことは平成31(2019)年3月に「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律」が成立していることだった。

 この法律により令和6年から一人当たり1,000円の税負担することで年間600億円の税金が森林再生に使われるようだ。

 政府が森林の整備促進に関する法律を作り森林再生に力を入れていることは理解したが実行は市町村だから計画通り行くのか関心がある。

「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律」

森林環境税及び森林環境譲与税は、森林の有する公益的機能の維持増進の重要性に鑑み、市町村及び都道府県が実施する森林の整備及びその促進に関する施策の財源に充てるためとなっている。


所有する山林が制度の利用出来れば良いのだが?
里山保全活動の見学(2022/2/20)

 里山作りを続けている団体の「くまの木里山応援団」の活動を見学したいと申し込んで実現した。市川団長からは事前に説明を受けたり、ホームページを参照できるので概要は把握していたが実際に活動を見て運営方法など非常に参考になった。

 この日の作業内容は小型車の広場までの道の整備と案内看板の更新だった。

 会員の皆さんの動きをみていて参加者のチーム力が凄かったことだった。今までの活動の積み重ねから湧き出ているようなチームの力に感動した。

 作業の順序は団長や副団長からの指示は殆ど無く以心伝心で決まるのか、チームとして作業が和気あいあいの内に進んで行く。事前の準備と当日の作業内容の計画と共有化がバッチリだからだろうなと感じた。

 会員が誰かのためにというより自身が自発的に参加し、人とつながって楽しく活動している姿を眺めることが出来て気持ちが良かった。


山道の整備
 
案内板の更新

「経営管理権集積計画」が届いた(2022/4/20)
 
 矢板市から封筒が届いた、開封して見ると中身は「経営管理権集積計画」であった。内容は所有する森林について、この計画に権利の設定を受ける矢板市と権利を設定する所有者の同意書になっていた。

 これから正式に矢板市が所有者に代わって伐採など森林を管理することになった訳である。この内容は令和4年3月31日に公告されて市のホームページでも縦覧できる。

経営管理県集積計画の公告


矢板市のホームページから

付属書類に今後のスケジュールが次のようになっていた。

2022年5月~7月:森林調査ー林の密度や成長状況、間伐材の選定

2022年9月~2023年2月:間伐を林業事業体へ委託発注 間伐材は玉切りして林内に残置。2023年3月前後に間伐実施後の森林対象に「森林保険」へ加入

 矢板市が実施する森林の管理、再生が計画通り実行されて、結果的に里山が再生、整備されることになる筈である。うまく行くことを願っている。

 今後はボランティアで支援している子供食堂に来ている子供達を招待してこの里山でBBQをしたり、森の再生に関する学びの場としての活用が出来ればと夢みている。


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