「ブナの会」で老化防止

2022年9月

 
 コロナ禍で80歳代のオールドシニアが「ブナの会」というグループを作って毎月二回パソコンでオンライン茶会をやっている。当初は「八十路の会」だったが、年齢制限と誤解されるので高齢期の仲間が気楽に入会できるように「ブナの会」に変更したのだった。もう一年にもなる!!

オンライン茶会 オールドシニアでも元気で生きたい
 
ブナ(掬)の木は雄大で美しい姿から森の女王と呼ばれている
地元にある史跡探訪(21年10月)

 コロナ感染が減少し外出自粛要請が解除されたので家から外に出ようと近くにある史跡を訪ねることにした。先ずは田圃になっている金丸原飛行場跡に残っている格納庫だった。現在はゴルフ場の敷地内になっていて上部は樹木に覆われていた。

 当時、ここで操縦技術を学び、特攻隊員として飛び立った学生も少なくないという。過去の歴史をきちんと捉える一つの糸口になる史跡だった。
 ゴルフ場の敷地内にある格納庫
 次は近代測量発祥の「那須基線南端点」を見学した。観象台については「与一の里から」のHPにも載せたのでご興味があれば覗いてください。「那須の観象台とたて道」

観象台の案内板 
 
南端点跡、当時はここに「やぐら」が立っていたという 

  次は松尾芭蕉も通った日光北街道にある「なんじゃもんじゃ」の木(ハルニレの木)だった。水戸光圀がこの木の下で休憩した折に、地元の人に名を尋ねたところ誰も知らなかったことから「なんじゃもんじゃと名付けるとよい」と言われたという逸話がある。

 水戸黄門様のTVドラマなど思い出しなが一回りしたあとは近くの茶房「春夏秋冬」でリモートでない茶会で史跡めぐり、足腰の治療、薬の話しなどのおしゃべりで楽しい時間を過ごした。

 なんじゃもんじゃの木 那須塩原市の天然記念物になっている

再度の「リモート茶会」


 今年の3月からまた「まん延防止等重点措置」が延長になり外出自粛が続いているのでリモート茶会はひと時の息抜きになっている。

 リモートのアプリは無料の「Google ハングアウト」を使っている、歳を重ねてくるとチョットしたことで操作ミスがありリモート接続が出来ない。先日もなかなか接続が出来ない仲間からLINEでのお助け連絡があった。

 LINEで連絡して、最初からやり直してもダメ、いろいろ試したがやっぱりダメだった。こうなったら、リセットして最初の状態に戻す以外ないなと思ってお願いした。しばらくしてパソコン上に顔が映し出され復帰出来た、良かった。

 パソコンを操作しながらLINEを使って連絡し合ったり、画像を共有化したりでLINEの使用方法も習得できたこと、これも収穫である。

 
 「食事会」(2022/9/24)

 コロナ感染が減少してきたので食事会という話しが出て即座に決定して予約した場所は小さな洋食屋さんと呼ばれている「フランシーズ・ナチュール」という難しい名前の店だった。

 フランス語でフランシーズ(franchise)は自由、ナチュール(nature)は自然という意味で、ここのオーナーの好きな言葉らしい。

 この店はハンバーガーをメインにしたコース料理だったが、柔らかく味も良かった。料理を供されるのに使われる器が手作りで、やわらかでかわいい雰囲気の器だった。

森の中にある店 私の食べたハンバーグ、カレー
 
 店内はアンティーク的な小物がいっぱい

 その後は近くの「自家焙煎珈琲・コトリ」の二階で雑談会の続きになった。時代の変化や地域の出来事、日常経験している失敗談などの話しで相互の絆を深めながら笑いのある楽しい一日を過ごした。

 自家焙煎珈琲・コトリ  笑いのある雑談会でのコーヒー
 
 ブナの会の5名全員で絆を深めたかったが1名が欠けた。パソコンもスマホも何もかもいやになり会も脱会した人を何とかして助けたい気持ちが残ったが、家族に任せる以外になかった。これからは仲間を増やして楽しく過ごしたい。

「高齢者には好奇心が必要」

 子供の頃はなんでも興味を持って親に聞き、次に爺ちゃん婆ちゃんにも聞くようになる。その好奇心が成長への足掛かりになった。

 大人になっても好奇心や向上心が人生の面白さにつながることは間違いない。歳を重ねて高齢になると周囲からの刺激も少なくなるし家に居る方が長くなり元気だと思っていても体力も気力も無くなってくる。

 生きることは楽しさがあってこそであり、そのためにも自分にあった面白いものを見つけることが大切でそのことが幸せにつながる。

 意識して好奇心を持つことで可能性が広がり、新しい風が入り、灰色だった毎日が輝きだすかもしれない。高齢者には特に好奇心が必要だと思う。

 
高齢者が趣味をもつのは生きがいを作ることだ!




戻る


TOPへ