大田原市内に残るトンネル跡

2020年10月


 旧東野鉄道のトンネル跡が残っているを知ったのは2020年の西那須野駅から黒羽までの「旧・東野鉄道」の沿線に沿って18km歩いたチャリティウォーキングだった。

 蛇尾川を渡って直ぐに左に折れたところで、対岸を眺めると鉄橋跡があり「大田原隧道跡」が残っていると聞いた。古いトンネルには「随道」の名称が多いが今はトンネルの名称になっている。

旧東野鉄道の橋桁が見える
 後日、大田原隧道(トンネル)跡を是非に見たいと思って大田原神社付近の道路から入って行く道があるはずと思って探したが見つからない。

 付近をうろうろしていたらおばさんに出会ったので尋ねた。なんと・・・うちの裏にあるよと言って裏の小屋の木戸を開けて案内してくれた。この家の裏が東野鉄道の廃線跡であり右方面の突き当りにトンネル入り口があった。


 
東野鉄道の管理なのか雑草が綺麗に刈取られている

立ち入りは出来ないが立派ものだ

 明治大正期によく造られた煉瓦による坑壁である、現役時代の鉄道の遺跡、旧東野鉄道の路線ではトンネルはここ一箇所だけだ。

 大田原神社の地下を通って蛇尾川の断崖に抜けていた。残念ながら現在は立ち入り禁止である。しばらく見とれて、ここを通る鉄道風景を想像した。

 このまま放置して廃墟になるより整備して城山公園と共に史跡公園として保存すべきと思ったが・・・財政難の大田原市だから無理かもしれない。



 

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