戦場ヶ原ハイキング

2022年10月


 天候も回復して水彩画の仲間とのハイキング日和になった。朝6時に出発して日光の赤沼駐車場に着いたのは7時45分だったが既に8割位の車が駐車していた。一番早い8時10分発の低公害車シャトルバス(500円)に乗って40分で千手ヶ浜に着いた(2022-10-11)

 中禅寺湖の西の端にある千手ヶ浜に立つと仏教的な雰囲気が漂うのは日光開山の祖である勝道上人が、千手観音を見て建てたといわれる千手観音堂があった場所だからかもしれない。

 2017年に勝道上人1200年忌の記念行事として再建された「千手堂」もある。湖畔の周辺では6月のクリンソウが有名である。
一番のバスには数人が乗っただけ 低公害シャトルバス
 
 千手ヶ浜からの中禅寺湖と男体山
 千手堂に向う 鹿は食べないというフッキソウ(富貴草)
  「千手堂」に向う途中のボート停留所に溜まった落ち葉を救い上げ清掃している人に挨拶したら、いろいろな興味ある話しを聞かせてくれた。鹿の食害で保水力が下がり水害の原因になっているとか、この先にある「千手堂」にまつわる不思議な逸話などであった。

 後で分かった事だが、ここに住んで管理されている仙人庵の伊藤さんと言う人のようだ。この地を綺麗に手入れして春のクリンソウの群落など整備保全してくれているようなので感謝しなければならない人だった。
湖畔からの男体山  漆の紅葉と聞いた
千手堂の下の湖畔 ダテカンバの紅葉
 「千手堂」にお詣りしてから湖畔でスケッチしていると伊藤さんが来て仲間の人に熊の生体などの説明をしてくれたようだった。帰りにお茶を誘われたので立寄ってもっと話を聞きたかったが予定もあるので別れた。

 この人には人を惹きつける知識と話術があった、後日機会があったら話の続きを聞きたい。
 
この二人は湖面を眺め去来する思いはなんだろうか!
 
 昼食のおむすびを食べ12時発のバスに乗って小田代ヶ原で降りてからハイカーが多くなった小田代ヶ原を一回りしてから尾瀬ヶ原を通って赤沼駐車場まで爽やかな空気の中を約2時間歩いた。
 
「小田代ヶ原の貴婦人」と呼ばれている白樺
 
 絵になる風景と誰かの声がした
  木道から草原の真ん中に生える「貴婦人」を眺めたり写真を撮っているハイカーが多い、途中で茨木県から初めてここに来たと言うご夫婦と草もみじの話をした。ここでのハイカーのマスク姿には日本人の真面目さを感じた。

 小田代が原から戦場ヶ原に入ると名古屋から来たグループが休んでいて、コーヒータイムだからというので美味しいコーヒーをご馳走になった。仲間とはかなり遅れてしまったが駐車場で待っていてくれた。
茨木県の奥さんが撮ってくれた 白樺が美しく映える
 中高年ハイカーが多かった  紅葉には少し早かった
 赤沼駐車場に戻ったがまだ二時半だったので帰宅には早い、そこで英国大使館とイタリア大使館の別荘を見学し、コーヒーを味わい、沈む美しい夕日を眺めて今日のハイキングを締めくくった。
イタリア大使館別荘のベランダにて 大使も見たであろう風景を眺める
 山影に沈む太陽を眺める
「水彩画仲間に感謝」
ハイキングでも湖や山や草原などの自然の素晴らしさや、人々に出会い交流する

ことなど日常生活では経験出来ないことが出来た。

 整備されてている木道でも若い人との体力差はどうにもならない、どうしても遅れて

しまうが私の歩く速度を合わせてくれたり後半は先に行っても待っていて

くれたりの仲間の配慮や気遣いに感謝したい。

 仏の雰囲気の千手ヶ浜
 草もみじの小田代ヶ原

戻り

TOPへ