ミネザクラと南月山

2021年5月

 コロナ禍のGWも終わり、那須連峰・「日の出平」のミネザクラの満開情報が入って来ていたので晴れる予報が出ていた28日に南月山(1775m)に登ることにした。

 朝の9時前に峰の茶屋駐車場着くとバスが4台停車していて、マスクした学生が登山の準備体操をしていた。登山口に向かうと3人のおばさんが降りて来て峠の茶屋避難小屋まで登ったが、強風で飛ばされそうなので登山は諦めてこれから温泉に入るのだという。

 予報では日中は風は収まる筈なので登り始めると後から学生の団体が登ってきた。聞いたら地元の中学一年生の野外活動だという。

中学生の集団登山 三斗小屋まで20kg を運んで
 
 いきなりの急な階段の連続だが前回経験したように苦しい、途中で休んでいたらダンボール箱を背負った若い女性が登ってきた。聞くと三斗小屋温泉の宿に勤務しているので週に一回食料など運んでいるという。コロナでキャンセルが多く今は大変なようだ。

 少し登っては休みの繰り返しで避難所小屋まで70分もかかったがこれが今の実力だなと思った。ベンチに座って行動食のクリームパンを食べて休んでいると、体の方は楽になって来た。体が山に馴染んてきたのだろう。

茶臼岳中腹を牛ヶ首への道が続いている
 
 途中の噴煙が上がる無限地獄

 天気も予報通りで良くなり風も弱くなった。茶臼岳の中腹を回る山道は細く崩れている危険な箇所もあるがほぼ平坦で歩きやすい、途中では噴煙を噴き出している無限地獄や秋には紅葉で賑わう姥ヶ平や三倉山、大倉山など眺めたりしながら歩いて牛ヶ首に着いた。

 中高年夫婦がミネザクラの花はもう終わりで咲いていないとガッカリさせるような話しをして戻っていった。牛ヶ首から日の出平までの急登道にミネザクラの群生地では確かに花はかなり散ってしまった。少し咲いている花を盛んにカメラに収めている人が2,3人いた。
ミネザクラは花は葉が伸び始めてから咲くからソメイヨシノのような華やかさはない

 日の出平の標高は1786mとあるから南月山(1775m)より少し高いのだ。南月山に向かって爽やかな風に吹かれてあるいて行くと所々でミネザクラの可憐な花が咲いていた。

 
牛ヶ首で別れた夫婦が戻って行く 途中で出合った人に撮ってもらう 

 広々とした尾根は気分よく歩けた、振り返ると茶臼岳がどっかりと聳えている。道はだらだらと下り火山性の岩礫帯となると、なだらかな登りになり樹木が切れて見晴らしがよくなり山頂が見えた。

 山頂の少し下で大勢の生徒が休でいたが出発する時に一緒だった中学生の一団だ。マスクを取り出して付けてから生徒の中を通り過ぎ、右手に沼ッ原発電所の調整池が見えると直ぐに山頂になった。
 
沼ッ原発電所の調整池 
 
南月山の山頂下で中学生が昼食中

 茶臼岳のどっしりとした姿を眺めているとおばさんが一人で登って来た、自身ののスマホを取り出して写真を依頼されたので相互に記念の写真を撮りあった。

 お一人ですか?の問いに・・「亭主と一緒に来たが足が痛いの腰が痛いのと言うから下に置いて来た」と言って直ぐに旦那が待っているのか下山していった。元気なおばさんだった。
マスクで誰だかわからない、南月山(1775m)山頂にて
 
 山頂で一人でおにぎりを食べてコーヒーを飲みながら、苦しかったがここまで登れた達成感と満足感・・山はいいなぁと5月の風に吹かれながら味わった。山頂に到着したのが12時20分だったので登り始めてから休憩込みで3時間20分もかかったのだ。

 沼っ原方面から来た5名のグループが姿を現した。ミネザクラを見て牛ケ首から姥ヶ平を経由して沼っ原に戻るようだ。

 食事後は今まで登って来た道を降りでそのまま登山口まで戻った。時刻は15時10分だったから約6時間の山登りだった。

足腰を鍛えよう!
 山登りで感じたのは足腰の衰えだ。比較的平坦な山道は歩けても急な登りや下りでは太腿が痛くなり極端に速度が落ちた。

 日頃の平地を歩くだけでなく筋力トレーニングをして筋力を増やす必要があると感じた。

南月山からの茶臼岳の姿

 これからも山を登りたければ・・・先ずは「毎日、スクワット10回×3セット」を必ず守ろうと決意した。

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