2020年10月

 9月の誕生日で82歳になりました。この日に記念登山を考えたが天候不順だったのと晴天日には私の都合がつかず、延び延びになって一ヶ月も過ぎてしまった。今日(20日)は全国的に秋晴れになるとの予報だったので那須連峰の南月山(1775m)へ記念登山にしようと出発した。

 峰の茶茶屋駐車場に8時頃の着いたが既に満車で駐車出来ず、下のロープウエイ駐車場に車を置き、下山はロープウエイを利用すれば良いと思って登山口に向かった。

登山口で8時40分、さぁ出発だ! 急な木段道の途中で休んで水分補給

 登り始めると数人の人が下山してきた。早いですねと声をかけたら避難所小屋まで登ったが風が強く、ガスも出て見通しも悪いので戻って来たという、これからゆっくり温泉に入って帰ると話して行った。

 さて、どうしようか考えた、予報を信じて峠の避難小屋まで登ってから引き返すか判断しようと勾配の木段道を登ることにした。しかし今日は何故か体が重い、まだ少ししか登っていない、大丈夫か少し心配になった。

 途中で休んで水分補給したら少し楽になった、途端に、思い出したのは思い切って息を吐き出す呼吸をして登ることを意識してなかったことだ、深く呼吸して息を吐くこれの繰り返しだ。
 
天気を待っていた人が多かったのか登山道は多くの登山者で賑やか!
やっと峠の避難小屋に到着した
 どうにか避難小屋まで登って来られた。ここまでの標準コース時間は50分なのだが、70分もかかってしまったが、これが実力かもしれない。

 ベンチに座ってコンビニで買った行動食のクリームパンを食べて休むと、体の方は山に馴染んてきたので楽になってきた。天気も良くなり風も弱くなってきたようだし南月山までは登れそうだと自信が湧いてきた。

 茶臼岳の中腹の道で噴煙と右側に広がる晩秋の風景眺めていると、若い夫婦も一緒に良い天気になって良かったと眼下に広がる風景を眺めつぶやいていた。

晩秋の風景が清々しい 山歩きを楽しんでいる若いご夫婦
 
 姥ヶ平の紅葉も終盤を迎えているようだが、まだ数人の人影があった。分岐点の牛ヶ首には11時に着いた。ロープウエイ駅から登って来た登山者が風景を楽しんでいた。水を一杯飲んですぐに出発した。   

 牛ヶ首から日之出平への急こう配の道を登って行くと後から中高年の一人の登山者が来たので道を譲った。少し登ると追い抜いた人が待っていて「この道はどこに行きますか?」と質問されたので驚いた。

 この道は南月山方面から沼ッ原方面ですよと答えたら、姥ヶ平に行きたいんですけどという。姥が平は牛ヶ首に戻って少し行くと左側に下る道があるからと教えた。

 那須山に始めて来た登山者らしく慌てて来た道を戻って行った、低山でも遭難する危険もあるから事前の準備が必要ですよと注意したかった。

 日之出平への急勾配の道 大倉山や三倉山の遠望と姥が平 
 
 毎年5月頃に咲くミネザクラがすっかり葉を落としている道を進んで行くと樹木が切れて見晴らしがよくなった。右手に沼ッ原発電所の調整池が見えると山頂が近い。
 
調整池が顔を出した  南月山の山頂まであと少し

 11時40分に南月山(1776m)の山頂に到着したので登り始めてから3時間かかった。南月山からの茶臼岳のどっしりした雄大な姿はいつまで見ても飽きなかった。

 コンビニのむすびとコーヒーで休んでいると、3人の若者が沼ッ原方面に降りていった。その後は中高年者が別々にひとりで登って来た。

 一人が横のベンチに座った人が、自由にマイペースで行動できるからいつも一人で山歩きしてますと話しかけてきたので趣味の山歩きの魅力について話し合った。

山頂直下のお地蔵さん 南月山(1776m)の山頂
雄大な茶臼岳(1985m)の全景
 
 茶臼岳を眺めていたら思い出したことがある。4年前の2016年9月にこの南月山に登った時に出会った82歳と79歳の老夫婦に「あんたはまだ若いからガンバレとハッパを掛けられた」ことがあった。

 いつの間にか私もあの時に出会った老人と同じ歳になってしまったと思うと感慨無量である。あと何回、この那須山に登って来れれるかな、なんて考えてしまうが、そんなこと考えずに一日一日が大切だ、頑張ろう。


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