2015.2
 
   ソウル近郊にある高句麗遺跡地として有名な峨嵯(アチャ)山(287m)と龍馬(ヨンマ)山(348m)に登るために地下鉄5号線のアチャ山駅2番出口に10時に集合することにした。今日は土曜日のために登山スタイルのグループが大勢仲間を待ち合わせしていた。

 約束時間の少し前に到着したのでコーヒーショップでソウル市に在住の朴さんと待合せして4名で出発した。駅から坂道を登ると数分でアチャ山登山口である、既に数回登っている朴さんが案内板でコースの概要を説明してくれた。

登山姿の人が大勢集まっている 多くの登山者と一緒に登る
韓国人のスピードについて行けない   巨大な花崗岩の上を登る


 少し登ると右に行く道は平凡な階段状の登山道で、我々は左の大きな花崗岩が重なり合った岩上を登ることにした。韓国は石の国で日本は木の国だと聞いたことがあるがこの山も花崗岩で出来ているようだ。その岩上を30分ぐらい登って行くと韓国らしい建物が現れた、近づくと高麗亭と書いてある休憩場だった。

 高麗亭を過ぎると緩やかな登りの尾根歩きである、左にソウル市内のビル群が、右側には漢江の流れが見通せる見晴らしの良い道になっている。尾根に沿って高句麗時代に築いた堡塁が第1堡塁から第5堡塁まで残っているようで第4堡塁があるところが海抜287mの峨嵯(アチャ)山の山頂のようだ。

 この地の歴史をネットで調べてみると5世紀後半〜6世紀中盤高句麗は朝鮮半島への南進政策の要衝の地としてこの峨嵯(アチャ)山には第1〜第5堡塁を築いていた。現在はその堡塁を繋ぐようにして登山道が整備されているようだ。

約1時間ぐらい歩くと第4堡塁が見えてきた、手前に柵が設けられているのは何の意味なのか?皆さん柵をくぐって堡塁の石垣の上に登って行く。石垣上の広場はかなり広くなっていてあちこちでグループ毎に輪になって食事中だった。笑い声が聞こえ楽しいそうだ。

高麗亭が見えた
眼下にビル群や漢江が見える
 
            第4堡塁                堡塁の上は食事中の登山者 
 
                     右側の龍馬山の山頂を望む 
 
龍馬山への途中で振り返るとアチェ山の山頂には多くの人が見えた
 


 第4堡塁から少し下がった所にあるテーブルで腹ごしらえしてから龍馬山に向かうことにした。龍馬山には一旦谷に下って階段を登り稜線に出てから一つの峰を越えたところが山頂である。アチャ山から約40分で到着したがこの山頂の記念碑は2013年登った日本人の登山記には無かったので最近設置されたのかもしれない。

 山頂は満員なので休まずにすぐに出発する。山頂からのコースは龍馬山駅に降りるコースなどいくつかある。朴さんがトレキル(トレッキングコース)で降りて出発した登山口まで戻る事にしましょうというので従うことにした。

 
龍馬山への道と登頂記念
 


 韓国の山の特徴として山頂には太極旗(テグッキ)が翻っているのは愛国主義の強い韓国では理解できるが・・・不思議なのは山頂でも登山口でもアスレチックがあることだ。韓国人は体力が有り余っているのか体を慣らしているのか、日本では見られない光景だ。特に下山したところで運動している姿を見るだけでよけい疲れが出てしまうのだ。

 
 山頂で運動している! ソウル市街と北嶽山と道峰山が遠望できる 
 


 山頂から階段を降ると次は岩の道が続くので滑らないように注意しながら下る。その後は雑木林の中の細い道を歩くが登山道に沢山生えているチンダレ(ツツジ)の蕾が膨らんでいた。

 
岩の上は注意してゆっくり 林の中を歩く 
中腹まで降りたところが木道のトレキル


 山頂から1時間ぐらい降ると中腹に立派な木道が設置されている。この木道がトレキルという名前のコースで金さんの説明では山の上まで行けない子供や年寄が森林浴が出来るからという意味があるのだという。

 なるほど山の空気を吸い込んで「歩けば治る心の病、ほかの病はなお治る。」そんな呼びかけを聞いたことがある。

今日のメンバーの4名
豆腐チゲとソバ粉のチジミ

 登山口まで降りたのが14時30分だから山頂から1時間40分歩いたことになる。朝の出発から約4時間の山歩きが終わったが、今日は右足首のサポーターを忘れたので足首が痛くなって来た。

 食事をすることになったが朴さんがネットで調べた食堂がなかなか見つからない、いったん下がった坂道をまた上がって行くので・・・もうどこでも良いからと「豆腐チゲ店」に入った。この店の「豆腐チゲ」と「そば粉のチジミ」をビールを飲みながら食べたが美味しかった。



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