2007.9
 
   北嶽山(プッカンサン)系の碑i峰(ビボン:560m)に登ってから城壁沿いに文殊峰(ムンスボン:727m)まで縦走してこの岩山を登ってから大南門(テナンムン)までの山歩きを楽しみました。

 登山口は世宗文化会館からタクシーで20分という近さにある「キク」という町です。登山案内所を通過して30分も歩くと大南門(テナンムン)に直進する道と碑峰(ビボン)に登る道の分岐路になります。ここを左に折れて1時間ほど渓谷沿いに登ると僧伽寺(スンカサ)という寺へ通じる場所に出ました。

分岐路から右に折れて渓流沿いに登る 登山コース(クリックで拡大図)

 

 僧伽泉という名前の付いた清水を飲んで一休みした後、僧伽寺にお参りしようと思い寺に向けて登って行くとすぐ山門があります、ここからかなり長い急な階段を登った先に本殿がありました。

 階段も周囲の石像も最近相当なお金をかけて修復したようで山奥の古式ゆかしいお寺というより大理石を多量につかった近代的でお金持ちのお寺という感じです、ご利益の方はどうかなとひねくれた見方をしてしまいました。近くまで車で登って来られる道があるようで高年齢の人が意外に多く訪れていて、熱心に拝んでいる姿は日本でみる光景と同じです。

この先にお寺がある筈だ・・
僧伽寺の山門
どこまでも続く急な階段を登る やっと本殿でお参りする
 


 寺から戻り碑i峰に向かって登りますと、すぐに稜線にでました。目指す碑i峰(ビボン:560m)がすぐ前方に迫って見えます。岩が幾重にも重なったような岩山です。近くまで行くと何処から登るのか一瞬迷うが・・ルートがチャントあります、滑り落ちないように注意しながら頂上まで登りました。

 今日は天気は良いがスモッグがかかっていて眼下にあるソウルの町も見えません、遠望の山も稜線がかすかに望める程度で残念でした。岩の山頂は安全柵も無いので滑ると大変です、毎年何人かは滑り落ちて大怪我をしたり、死亡する人もいるようです。

 頂上で会ったソウル市内から来たというアジュマが餅と葡萄を出して食べろという・・持ってきた弁当はは食べずにありがたく頂くことにしました。

あそこの上までゆけるのかな? 頂上で会った人達、餅の昼食を頂いた
 


 この碑峰を後にして文殊峰まで稜線を歩きました。若い人より年配者が多い、中には75歳以上のグループも一緒に歩いています。

 多くの登山者とすれちがいますが日本の山のように挨拶はしません、大勢ですから一々挨拶していたら大変です。奇岩や岩山を見ながらの尾根歩きでいよいよ最後の文殊峰(ムンスボン:727m)の岩山登りです。

韓国の山の特徴を表わしている風景です・・・
いままで歩いてきた稜線を振り返ると彼方に碑峰が見える
 


 登り口で一休みしてから・・急な岩に取り付きます。鉄の安全柵に掴まりながら登りますが・・かなりの急な岩場で腕が疲れます、後からのアジュマ(おばさん)のグループを先に行かせて写真を撮ります、写真撮影が丁度良い休息時間になります。大きな岩を巻いて登ると文殊峰(ムンスボン)の頂上でした、韓国の国旗がはためいていました。

急な岩山を登る 頂上に着いて一息する
大南門(テナンムン)近くで降りてきた文殊峰を振り返る
 

 
 ここから大南門(テナンムン)までは楽な降りの道でした。朝鮮時代に作った城壁が数十メートル残っていたがすぐに近代に修復した新しい城壁に繋がっています。
 
 この大南門(テナンムン)は先月来たばかりですから通過して「クキ」の町まで下山しました。先月は大南門からの下山は1時間以上かかりましたが、今回は1時間で降ることが出来ました。10時から登り始めて午後3時まで5時間の岩登りでスリルを味わいよい汗を流した健康山歩きでした。

 
尾根に咲いていた花、日本でも見たことがあるが名前が解らず残念


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