2006.10
 
 

 韓国八景のうちの一つである俗離山は、忠清北道と慶尚北道の境界にある山です。高さ1,000m前後の花崗岩の峰が鋭くそびえていて、別名「小金剛山」とも呼ばれています。

 予報では全国的に風が強く雨が降ることになっていた天候が心配であった。現地に着いたら大勢の登山客と観光客が来ていたので天気の心配はなぜか吹き飛んでしまった。10時近くなってしまったのでいくつかあるピークの中で一番高い天皇峰(チョンワンボン)1058mを往復することにした。

 
ソウルから車で2時間
登山ルート(クリックで拡大)
濃厚な秋の風景
ふもとの食堂で「ヘジャンクッ」を食べる

 韓国は石の国といわれるが登山道に入ると大きな岩石が折り重なって出来ているような山です。登山道の階段も折り重なった岩石を刻んで作ってあったり。強大な一枚岩が目前に迫って来て圧倒されそうな所もあり変化に富んでいます。

ところが途中から天気予報通りに雨が降り出した。カッパを被って登ったが・・頂上まであと少し20〜30分ぐらいまで登ったところでキリが出てきて見通しが悪くなり、雨も激しくなってきた。同行した金さんから「無理しない方が良い」との意見に同意して残念ながら下山した。再度この山の縦走コースを挑戦したい気持ちが残った山登りでした。

クリックで写真集です
約1000m前後の峰が鋭く連なっています
麓にある法住寺(ポプチュサ)近くの涸れ谷川
法住寺は高さ33mの青銅弥勒仏で有名!

 ある雑誌のコラムに「登山というのはエネルギー消費の大きい運動で、体重60キロの人が6時間の軽登山で消費するエネルギーはフルマラソンと同じぐらいの2160キロカロリーが消費される運動である」と登山家が書いています。

 登山には「シャリバテ」というのがあるそうで朝食を食べないで登山をスタートすると2〜3時間後に体が動かなくなる。これが「シャリバテ」というのだそうです。また山登りでは昼食時間という概念は無くして、15分か30分の休憩時に少しずつ食べたり飲んだりする「行動食」をとるとが大切とあった。

 俗離山の山登りでは麓の食堂で「ヘジャンクッ」をしかっり食べ、「行動食」としたせいか雨の中の山歩きでも疲れが少なかったのは濃厚な秋の気配に魅了されただけではなさそうである。

 
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