名瀑とスケッチ画

2024年7月

  名瀑の袋田の滝

 日光の 華厳滝、南紀の 那智滝と並ぶ 日本三名瀑のひとつが 袋田の滝である。久慈川の支流、滝川にかかる名瀑で、落差120m、幅73mを四段に流れ落ちている。四季の折々の美しさから年に四度訪れるべきということから別名「四度の滝」ともいわれている滝である。

 7月24日に訪問した「袋田の滝」のトンネル内は冷房が稼働しているがそれでも暑く登って行くと汗が出てきた。今日は近くにある「月待の滝」にも行くことになり滝を眺めスケッチ画ではどのような角度や目線が良いのか考えながら写真を撮ることにした。

 風景の写真を撮りながら構図や描き方について仲間と議論した。同行した絵の先輩先生からのアドバイスで、何を描きたいのか、主題としてどう引き立てるか、大胆にカットしたり、形や明暗、目線の高さなど等の話しを聞いたなるほどと思った。

 見たままの風景を漫然と描き写すだけだと、あまり印象に残らない絵になるという話しは全くその通りで最近描いたスケッチ画でもつくづく感じている。

水量が少なく迫力がない袋田の滝だった・・
 
エレベターで上り展望台からの滝風景 
 構図については学んではいるが実際には見たままの風景を漫然と描き写すだけとなってしまっているのは止めて何とか変えてみたい。。
 
月待の滝


 「月待の滝」に向ったがマップ任せで道路沿いの小さな駐車場に到着した。幸い一台のスペースが空いていた。竹林の小径を下りると月待の滝までは近い。袋田の滝と同様にここも水量が少なかった。猛暑日になったが滝裏は涼しく静かで落ち着けた、岩の窪みに石像が鎮座している姿に魅力を感じた。近くにある蕎麦や天然氷などが食べられる茶屋は中々貴重なロケーションになっていた。

 
六角堂からの美しい海岸風景 
月待の滝の流れ落ちる飛沫に打たれた
   
 帰途の途中で「おやき学校」に立ち寄ってみることになった、田舎にある変わった名前で興味が出てきた。おやき、学校、の取り合わせが面白い。ここもgoogleMap任せで一山超えた感じの場所だった。

 到着したら周辺の草刈作業している作業員から、「今日は水曜でここは休みだよ」と声がかかった。「おやき学校」というネーミングに惹かれて来たわけだが休みでは仕方がない、外部からのスケッチのアングルなど考えながら数枚写真に収めた。

地元の名物の「あんこうどぶ汁」
 
 今回の旅はスケッチをするという前提で写真を撮ったので今までのように目の前の風景をあまり考えずにシャッターを押したのとは少し違った。

 自宅に帰って印象が無くなる前に現地で撮った写真をみながらスケッチ画を描いてみた
少ない水量を少し増やして描いた 
 
 昼食は大子町の道の駅でたべた名物の軍鶏肉のカレーであった。時短スケッチという言葉があるのを知った、旅先で思い出に残ったものを短時間で描きたいのは誰でも思う事だが現地で短時間で描けるかというと難しい。

 この絵も自宅で写真をみて描いたが2時間ぐらいかかった上に相変わらずの出来栄えになった。
 シャモ肉のカレー
 
流れ落ちる月待の滝の裏側にあった石像
 旅で感じたこと
 日本各地で水害が発生しているが幸いというか偶然なのか茨城県と栃木県北部は降雨量が少ない、袋田の滝の地域は春夏秋冬美しい風景になるので観光客も大いい筈だが訪問した日は暑い日差しの中で閑散としていた。

 今回の旅での収穫は写真を撮る時の意識を替えた、目前にある風景を漠然と撮らずに描くことを考えて、何を描きたいのか、縦横の構図、色彩、濃淡など意識しすることにした。
 食後のコーヒー

 その場で描ければ良いがまだ不慣れで自信もない。写真を撮影して帰宅して仕上げることしか出来ない。旅先でさら・・っと時短スケッチが描けるようになりたい。

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