セピアの会水彩画展(第18回) 戻る
 
 今年も「第18回セピアの会水彩画展」を開催出来た。近郊の風景画作品が多かったが従来より大きなサイズのF15号、F20号を含めて56点の趣味として描いた作品の展示が出来た。私も描いた作品の中から5点の作品を選んで展示した。今年は初めて大きなサイズ15号の作品に挑戦して完成できたことが良かった。

那須野が原公園・緑の相談所で開催
 全般的な反省としては構図と樹木の彩色がまだ未熟で自身が納得できない、主題を生かすには思い切って他を省く、樹木の彩色はブルー色を入れて描いたが思ったようにならない。混色が上手くできないのと塗り直しが多くなって画面が汚れてしまった。まだ絵の具への知識と使い方の学びが必要と感じた。

那須の牧場での写生会(11月) 写生後の反省会
 
 緑の色調が強すぎたので混色しても緑が主張してしまっている。黄色系と青色系を上手く混ぜて、自然で穏やかな樹木の色を作りたいと目の前の風景と作品を眺めて思った。

 影の色は大抵の場合、青みがかったグレーか、紫がかったグレーにすれば良いのだ。青系の色には橙系を混ぜ、紫系の色には緑系を混ぜると、簡単に影の色をつくることが出来るとネット情報にあったが、そうは上手く行かないのが私の実力だった。



晩秋の潮風 五浦海岸  (F15号)
初めて大きなサイズのF15号に挑戦した。北茨木の五浦海岸の晩秋の色合いと松の彩色で四苦八苦して筆が進まなくなった。しかし仲間の励ましもありやっと完成出た。

小峰城の三重櫓  白河市(F8号) 
 
 戊辰戦争で焼失し、その後復元された小峰城の三重櫓を見上げるとその美しい姿に感動した。石垣と新緑の調和をどのように彩色すれば良いのか苦労した。


春の陽光と古城の壁 白河市 (F8号)
 
 小峰城歴史館を見学した後に緩やかな坂の向こうに聳え立つ雄大な石垣を表現したかった。樹木の緑は青色を生かすように努力したが生かしきれなかった。壁の左画に視線がくるので青空の中に雲を追加した方が良かったかもしれない。


 歴史を感じる曲家  南会津 高杖高原 (F8号)
 
  L字形の間取りが特徴の曲家は、馬と人間がひとつ屋根の下で暮らすために作られた家屋だが、今も昔ながらの風情を残している。建物を描く難しさを知らされました。サルスベリの花が咲く前澤部落の風情を表現したかった。


公園の春の静寂  東那須公園 那須塩原市   (F6号)
 
 桜の季節に多くの人々が集い楽しんでいる公園の隅で大きな桜が美しく咲いていました、この桜の周りだけは静寂だった。


 透明水彩画を描こうと思って始めたのが77歳の喜寿の時だから、もう8年も学びを楽しんでいる。作品についてのアドバイス内容を要約すると、遠近感、樹木の影と陰影、雲の描き方、全体として強弱をもっと付ける・・・などである。

 描き始めた当初に読んだ教本の内容と同じになる。それだけ基本が身に付いていないということになる。難しいかもしれないが挑戦は続けたい



旅先での水彩スケッチ画   
 
 五浦海岸の六角堂でのスケッチ
 
 時短スケッチ画を学んでいるが時間がかかり過ぎる
 今年こそ野外スケッチ画の魅力を楽しみたいと思っている。爽やかな外気のなかで絵を描くとストレスの解消にもなるし、季節の移り変わりに敏感になる。歩くことは健康つくりにもつながる。

過日の書の展示に書かれていた言葉に刺激を受けたのでメモした内容。
 学ぶということは大切である、でも受身になって学んでいては何も生まれてこない。

 求めて学んで、学んで、求めてその熱心なくりかえしのうちに、ある日ある時ハッと気づく気づかされる。そして新しい力が生まれてくるのだ。


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