2024年10月 |
浄土ヶ浜でスケッチ(一日目) 水彩画仲間と岩手県宮古市の浄土ヶ浜で海の風景をスケッチしたり、海の幸を堪能するスケッチ旅(2泊3日)に出た。新幹線、レンタカー、ビジネスホテルの利用で予算は一人5万円ぐらいで計画した。 那須塩原駅を8時に出発し盛岡駅でレンタカーを利用すると12時半には浄土ヶ浜に到着することが出来た。「極楽浄土」になぞらえた浄土ヶ浜の景観は、スカイブルーの空の下に白い巨岩が立ち並び、海の青緑の澄んだ素晴らしい色の共演を眺めていると時間が経つのも忘れた。
浄土ヶ浜は有名な観光地なので多くの観光客も来ていた、こんな中でスケッチブックを広げるのは多少の度胸も必要である。慣れてくると新たな交流のキッカケになるので他人の目線はあまり気にならなくなった。 夕食は新鮮ないくら丼に満足、宿でスケッチの修正したり,facebookに投稿したりで過ごし海の見える大浴場で体を休めた。
翌日の朝は早起きして巨大な防潮堤の開門口を通って漁港風景を見て回った。3人乗った小型船が港に戻ってきたので漁師さんの話しを聞いた。最近は温暖化で今まで見たこともないような南の魚が採れるという。 宮古市は東日本大震災(2011年3月11日)で大きな被害を受けたが今は復興され災害の爪痕は見当たらなかった、漁師さんとの会話でも当時の被害について聞くことは何故か躊躇して話し出せなかった。
浄土ヶ浜の裏手に鍬ケ崎・蛸が浜という素晴らしい風景がある場所があり浄土ヶ浜からの遊歩道も出来ていたがここまで来る観光客は少ないようだ。蛸を採っている漁船が遠望できた。
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北山崎でサッパ船に乗り損ねた! 台風17号も去って天気が良くなったので三陸地方を代表する景勝地の「北山崎」に行って「サッパ船の断崖クルーズ」を経験することにした。宮古から国道45号線で約40分の距離である。 サッパ船とは地元漁師さんが操る小型の磯船であるから細い岩の間を船で進み、断崖絶壁や奇岩怪岩のすぐ近くまで行けるので、迫力あるダイナミックなクルージングを満喫できそうで是非体験したくなった。 北山崎園地のクルーズ案内所に行くと、船は外洋に出るので天気が良くても台風の影響でうねりが大きく本日の断崖クルージングは全て中止であった。大型観光船も運行中止になっているので残念だが安全第一だからあきらめた。
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「鵜の巣断崖」「田野畑村・机漁港」 この付近には風光明媚な「鵜の巣断崖」「田野畑村・机漁港」などがあり立ち寄って海の景色を堪能しながら後日のスケッチ題材のための写真を撮った。
机漁港でも漁船は全て陸に引き上げられてあった。漁港から海の風景にカメラを向けていたら突然の波が打ち寄せた。台風が去って晴れても海の怖さを知った。昼近くなりお腹が空いてきたが食堂、コンビニなど途中には無い、45号線から外れて「いわいずみ道の駅」まで行った。ここで食べた味噌ラーメンが美味しかった。
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盛岡市の観光と題材の探索(三日目) 三日目は盛岡でのスケッチと思って来たが曇天で雨がパラパラと降って来た。岩手山も見えない天気になった。光と影が無い風景はスケッチする気持ちにはならない。盛岡駅の観光案内所で情報を仕入れてスケッチ画の題材探索と観光をすることにした。
盛岡駅を起点とした循環バス「でんでんむし」の愛称バスを利用し、市内観光拠点を巡回することにした。駅のバス停で待っていると中年の女性が盛岡情報をいろいろ教えてくれた。そして名物の「じゃじゃ麺」を食べるなら、比較的待たないで食べられる穴場も教えてくれた。 一回の乗車130円でSuicaが使えるバスに乗ったり歩いたりして、盛岡市の街歩きをしながら盛岡城址公園、赤レンガ館、明治の邸宅の南昌荘、宮沢賢治ゆかりの光原社など見て回った。
昼食の名物じゃじゃ麺の話しをバス停でしていたら、近くにいた年配の女性が行き先が分からないので一緒に付いていっても良いか尋ねられた。 旅はいろいろな出会いがある、この人はJR発行の「大人の休日倶楽部」で松本を出発し青森から盛岡に来たという、カメラが趣味で一人旅をしている75歳の女性だった。
明治18頃に出来た歴史ある南昌荘の邸内や庭を眺めながらコーヒーを味わっていたら背後から詳しく説明してくれた人がいた。 宮沢賢治のゆかりの工芸品店の光原社敷地内には雰囲気のあるクラシカルなカフェ「可否館)などを見て回った。趣のある「可否館」でコーヒーを味わいたくなり入ろうとしたら満席だった。
南昌荘の受付の人の接客応対には感激した。他の観光スポットでも接した盛岡の人の優しさと温かさが心に浸み込んだ。 |
スケッチ旅で感じたこと | ||
水彩画仲間とのスケッチ旅は同じ趣味を持っているのでいつも思い出に残る旅が味合える。旅の日程やルートやスケッチ場所、観光スポットなど情報を集めて提案していただいたり、レンタカーを運転してもらい自由に動けたり若い人の力を感じた旅でもあった。 季節の風の中で目の前の風景眺めてこの一瞬を描くのだと思うと爽快である、ちょっと間違ったりしても気にしないで描き続けて完成させたい。下手が良いのだとは言わないが、下手でもいいのだ他人に覗かれても絆が生まれる機会になれば良いと思っている。
水彩画を学んではいるが、なかなか思ったように描けない。今年はiPadを使ったデジタル水彩画に興味を持って始めたがこちらも壁にぶち当たっている。にもかかわらず時短スケッチという水彩とペンで短時間で描くことに興味が出てきているから私は下手な横好きかもしれない。 |
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