通常は地元の院で検診と薬を処方をしてもらっている。地元病院は以前は循環器内科が無かったが数年前に新設され最近は充実してきている。こんな時に他病院への紹介状を依頼するのは多少抵抗感があったが患者の意思として依頼した。バイパス手術したり2年前に再狭窄でステント拡張手術した「自治医大付属・さいたま医療センター」
の検診を年一回は受ける事にしている。
事前に電話予約し、当日は問診票を書いて提出し外来担当医師の問診を受けた、先生診察の後に過去の診療データーを見ながら「心臓超音波検査」と「マスター2階段負荷検査」しましょうということになった。
検査後の結果は「異常は無いですね、心臓の一部に動きが悪い部分があるがこれは手術したことによるもので問題ない」と言って超音波映像で心臓の動きを見せて解説してくれた。「負荷検査につては4分30秒やったのでお年では頑張った方だ、痛みや息苦しさが無いようだから今後も今まで通りの生活を続けてください、ただし運動は無理をしないで」・・・と言うのが今日の検診の結果だった。
|
|
自治医大付属・さいたま医療センター |
マスター2階段負荷検査 |
|
「マスター2階段負荷検査」は2段になった踏み台を昇り降りして運動前、運動直後の心電図をとって心臓の状態を調べるものだが、階段の昇降時間はシングル(1分30秒)を基準として、ダブル(3分)、トリプル(4分30秒)と3段階があり、一般的にはダブルで行われているようだ。最初に先生がここまでやる必要が・・・とつぶやいたのはトリプル検査の事だったのだ。検査はそんなに負荷がかかる検査とは感じなかったのは毎日のウォーキングや山歩きをやっているためかもしれない。
帰宅して一息入れていながら本棚を眺めていたら心臓病関係の書物の中になつかしい本があることに気が付いた。私が1992年に心臓バイパス手術をしてこれからどう生きて行こうか悩んでいた時に出会った本だ。
高木誠という医師が狭心症を発病してアメリカのデューク大学でACバイパス手術をして見事に立ち直った15年間の経験談と術後の生活についていろいろアドバイスを書いてあった。
手術後にヒマラヤトレッキングに出掛けたのも、山登りをするようになったのもこの本を読んだからだった。
本は「狭心症・心筋梗塞でも生き生き元気に」という名前で副題として「自ら体験した心臓専門医の生活アドバイス」ものだった。この先生はネットで検索してみたら現在でもお元気らしい。
高木誠 (心臓専門医) 「保健同人社 定価: 1800円
1993/05/30 発行 ISBN 4-8327-0140-1
|
|