2010年10月

 
◆心筋シンチ検査とは?
   「自治医大付属さいたま医療センター」に出かけた。16年前に手術したこの医療機関で毎年一回の検診をしてもらうためである。診察後に来月に「心筋シンチグラム」で心臓の血流状態を検査しましょうという事になった。心筋シンチグラムとは、放射性同位元素(ラジオアイソトープ)の放射線を出す物質を投与して、その放射線(ガンマ線)をシンチカメラというもので検出してそれを画像化し、心臓の筋肉の虚血状態をみる検査である。

 心臓のバイパス手術で3本の冠動脈を足と胸の奥にある血管でつないであるから心筋細胞にちゃんと血液が流れているのかどうか調査するのだ。

 6年前にこの検査をした。結果は少し詰っていたが運動負荷時に異常が無かったので特に新たな処置はなかった。あれから6年過ぎたのその後の状況を調べるのだ。

 この検査は午前と午後と大きな回転する検査台でじっとしているのがつらい。また運動負荷をかけるため汗をかくほど自転車を漕ぐのだ。地元の病院では出来ない検査だから大宮まで出かけて早めに状態を調べる意味はある。

自治医大付属さいたま医療センター

 予約した日時に指定の「核医学検査室」と書いてある部屋に入って行くと、すぐに検査が始まった。上半身裸にされ自転車に乗せられ電極を体中に付けられ、右手の甲から血管内に放射線を出す物質(多分そうだろう・・)を注入された。すぐにぺタルを漕ぎ始めた・・・だんだんと重くなるがたいした重さではなかった。

 先生から「何か運動してますか?」との質問、「毎朝1時間歩いています」「良いですね、続けて運動は続けてやってください」

 この検査の後に隣室でMRIのような機械の上に寝かされバンザイの格好で胸の周りを機械が少しずつ回転してゆく、ガラス越しに2〜3人の医師がモニターを見ているようだ。約15分間じっとして完了だが・・・

 午後1時40分からもう一度測定するという。3時間の間は食事はダメ、水以外の飲み物もダメという。

 この時間をどう過ごす?書店に行って推理小説買って読んで・・・空腹を我慢しながらやっと3時間を過ごした。ふたたび前回と同じ方法で検査をしてやっと完了した。朝の9時から午後2時半まで一日病院で過ごしたことになる。

 この時の検査費は2万3千円ほどで高かったが高価そうな設備や医師数人の時間を考えると仕方がないだろう。

 
◆今年は暑さが続いて秋が来ない。
 

◆検査結果を聞きに行く。
 数日後に先日行った「心筋シンチ」の検査結果と血液検査の結果を聞きに病院に行った。先生から画像を見せてもらい詳しく説明を聞いた、結論を言えば心臓の状態は良く血流も問題ないということだった。

 血液検査の結果も異常なしであった。最近の血液検査を受ける時にはHIV抗体検査の同意が必要になっている。幸いというか、当然といううかこの検査も陰性であった。

 先日、富士山に登った話しをしたら、「この状態なら問題なく登れるよ」という先生からの返事だった。まずは良かった!!、来年もまた負荷試験などやりましょうということで帰宅した。


私の画像ではないが・・赤い色が血流が良いことを示している。

 中性脂肪:124mg/dl(基準値40〜150) 、LDLコレステロール:83(基準値0〜139)だった。中性脂肪が余分になり、血液中に増加してくると、動脈硬化を進める一因になる。そのため、中性脂肪の測定は、動脈硬化性疾患(狭心症、心筋梗塞、脳卒中など)を予防するために大切な検査である。

 中性脂肪の値が高い場合には動脈硬化の危険度が高く、低い場合には栄養障害やそれを引き起こす病気が考られる。