クリンソウを見る旅

2023年6月


 絵を趣味としている仲間と一緒に奥日光の千手ヶ浜にあるクリンソウ群生地を見に行く計画が台風2号が近づいているので気になった。雨天ではなさそうなので決行したが幸い日中は思ったより良い天気になった(6月6日)。

 赤沼無料駐車場の満車を避けるため早朝の7時頃に現地に着いた、土・日でないので駐車場はまだ4割ぐらい余裕があった。始発の8時10分発の低公害バス(前払い500円)は満車で出発した。バスで隣の席に座った宇都宮から来た人が毎年必ずこの時期に来てクリンソウとの交流を楽しんでいると話してくれた。

 千手が浜駐車場まで30分で到着し、少し歩くと中禅寺湖畔の千手が浜に出る。爽やかな空気の中でベンチから山並みと静寂な湖畔の風景を眺める。
終点の千手ヶ浜駐車場で降りる 一日歩けるか?心配な84歳の私!
 
 静寂で湖と森に囲まれたメルヘンチックな風景の千手ヶ浜
 運転などお世話になったKさん 可憐なクリンソウの花が見え始めた
  千手堂方面に歩いて二つの橋を渡ればクリンソウの群生地になる。朝から多くの人が訪れていて、大きな望遠レンズの写真機で撮影している人、懸命にスマホのレンズを花に向けている人などが花々を楽しんでいた。群生地は思ったより広くクリンソウが、白、ピンク、紫などたくさん素晴らしい花を咲かせている。一週間後ぐらいが満開になるようだが十分堪能できた。
 
中禅寺湖近くにある群生地
 ここで写生したくなった構図だ!
自然豊かな環境と水辺を好むクリンソウ
 クリンソウを堪能した後は湖畔で休憩。12時20分発のバスで戻って光徳沼や湯ノ湖方面を散策することにした。赤沼駐車場に戻ってみると中学生を乗せた大型バスが沢山来ていて駐車場付近は混み合っていた。コロナ禍以前に戻って来た風景になった。

 光徳牧場近くに駐車して光徳沼まで歩き始めると中高年夫婦に出合った。湯ノ湖、切込湖 刈込湖ハイキングコースを4時間で回って来たと言う、このコースは私にはもう無理だろうなと思った。
光徳沼は湧き水で清流、ズミの花は残り少なかった
 
 この時期の沼は水量が少なく沼というより川に清流が流れている感じだった。川辺を歩き残り少なくなったズミの花を眺めた。

 光徳牧場のアイスと思って売店に行くと学生が長蛇の列、断念し湯ノ湖に向かった。湯滝落ち口付近の小さな駐車場が空いていた。

 ここから湯滝の上部を歩き湯ノ湖の辺りの休憩所で目前の風景を眺めながらスケッチする場合の構図、彩色、混色などの議論を楽しんだ。その後は向かいに見えた温泉街まで行って湖畔からもう一度湯ノ湖を眺めて今日の旅は終わった。楽しい充実した奥日光の旅だった。
 湖畔の釣り人 湯滝の落ち口 
 湯ノ湖畔で水彩画の構図、混色について議論

「伊藤さんと水彩画仲間に感謝」
昨年の秋に千手ヶ浜に来た時に出合った仙人庵の伊藤さん
を思い出した。クリンソウ群生地を整備保全をしてくれて
いる人でシーズンには一般に開放してくれている
伊藤さんに感謝したい。

 今回の旅の後に地元の下野新聞(6月16日)にクリンソウの満開情報と共に「群生地を管理している元環境省自然公園指導員伊藤誠さん73歳」と紹介が掲載された。

今日は良く歩けた、帰宅してからマホの歩数計を見たら13,237歩
となっていた、間質性肺炎の患者がよく頑張った!

運転や案内などで同行してくれた仲間に感謝する、ありがとう!!

 可憐なクリンソウの花を堪能出来た日だった

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