特別養養老人ホームで合唱

2018年9月

 コーラス・ブーケ合唱団(25名)が市内の「特別養護老人ホーム」の敬老会で歌を披露しました。入居者が子供時代によく歌い親しまれているポピユーラーな9曲を歌った、最後に入居者の手を握りながら全員で「もみじ」と「ふるさと」を合唱しました。
 
 このような施設を訪問するのは初めてでしたが室内は思ったより広く清潔感があり介護職員が入居者に対し非常に優しく親切に接している様子が見受けられ感動を覚えました。
  入居者の30名ぐらいが椅子に座って合唱を聞いてくれたがどう感じているのかわからない、101歳だという元気なおばあさんが勝手に口を動かしていたり、最初から眠っているような人も居たし、一緒に口ずさんでいる人も居てそれぞれいろいろな姿が見られた。

 入居者はこのような慰問が非日常性を味わえる機会になっているのか、すべての人の「よかった」は提供できなかったかもしれないが一人でも気分がよくなった人がいれば歌った意味があったと考えるべきと感じた。




 認知症になると生きがいとか、希望とか、生きてる喜びとか感じているのだろうか、つい考えてしまうが安心感と信頼感を築けば、結果として認知症の進行を遅らせることが出来るかもしれない「言葉」ではなく「感情」で話しかけるのだという事が大切なんだと思う。

 施設側の努力や関係者の思いやりの心を考えると入居者自身はどう感じたのか考えるのではなく、職員や施設側からの要請があれば機会を作って時々は訪問すべきではないかと感じました。

 

 
 施設長の話しでは入居希望者は増えるが介護職員がいない、職員の退職率の高さが悩みのようです。待遇改善には税金投入か入居者の料金を引き上げる以外にないが人手不足の中で直ぐに解決策が無いのが日本のこのような施設の共通的で深刻な状況を垣間見てきました。 

 歌いながら目前の老人達の姿を眺めていると、将来このような施設でお世話になることは避けたいなというのが率直な感想でした。



戻る

TOPへ