今年(2002年)は日韓国民交流年です。ワールドカップサッカーも始まります、共同開催を成功させて日韓の国民レベルの交友が活発化し「お互いの違い」を理解することを望んでいます。
最近読んだ書籍を紹介します。                             

2002/4


神風がわく韓国

吉川良三 著(韓国三星電子常務) [白日社]\1500
2001年10月31日発行 ISBN4−89173−103−6

最近のニュースに日本のソニーに迫る韓国サムソンという見出しがあったが今や三星グループは世界 に25万人の従業員を抱える韓国最大の財閥企業です。この中でも三星電子は中核的企業です。
著者はこの企業の常務を担当している人で在韓9年中に体験したビジネスを通した日韓比較文化論で「ほめる韓国、叱る日本」「見せたがる韓国、隠したがる日本」「個の韓国、集団の日本」などなど読んでいて思い当たる内容がばかりです。「神風(シンパラム)がわき起こる国」という一節 があるが興味深い内容です。企業革新運動などで「新しい風を吹かせよう」などというキャッチフレーズがありましたが、韓国のシンパラムは自然発生的に下からわきだし盛り上がってくる風のようだと感じました。


日韓大変

黒田勝弘 著(産経新聞ソウル支局長兼論説委員)[(株)徳間書房]\1500
2001年12月31日発行  ISBN4−19−861456−3

「昼は反日、夜は親日」とか「公式的には反日だけど、私的には親日である」前者は理の世界、後者 は気の世界であるといいます。同じ韓国人でも底流にはこの世界がありいつも理の好きな知識人・マスコミ 人が威張っています。明るく陽気でネアカの韓国人は食とか歌謡とか生活などの気の世界では実に楽しい民族だと思います。したがって竹島(独島)問題、教科書問題、慰安婦問題などの日韓関係の諸問題に関して の背景はこの本を読むと良く理解できる筈です。なぜ「過去離れできないのか」日本がいくら謝罪 し反省しても韓国にはまだそれを受け入れる姿勢が出来ていないというのがより正解なので、 韓国(人)は日本を許してしまうことに不安なのだ・・というのが著者の結論のようです。

病としての韓国ナショナリズム

伊東順子 著(ジャーナリスト) [(株)洋泉社] \740
2001年10月20日発行   ISBN4−89691−573−9

題名をみて嫌韓の人が書いた本かなと思い購入した、韓国人のナショナリズムは病となるかどうかは別にして愛国心は強く持っています。この点では日本人は全くな情けない状況であります。
韓国では「五千年の歴史をもつ偉大なわが民族」という話をよく聞きます。日韓学生交流で日本を訪問した高校生が書いた印象記には必ずウリナラ(わが国)と比較してどうだとかいう話が多いし、マスコミでも世界で何番目と比較する記事が多いことを感じます。本書では韓国社会の排他性を韓国で暮らす外国人 の視点を通して書いています。また移民、海外養子など海外に出て行く韓国人の問題などにも触れています。ただ私は韓国人はナショナリズムを標榜しても決して閉鎖的ではないと感じています。その点も知っておく必要があります。


朝鮮王朝最後の皇太子妃

本田節子 著(作家) [梶@文芸春秋]¥440
1991年7月10日発行  ISBN4−18−753801−6

10年前に発行されたものです。本棚の奥の方からこの本を引き出して再度読んだきっかけは日本人 をソウルの京福宮や秘苑などを観光案内すると「明成皇后(閔妃)暗殺」は知らないが日本から嫁入 りした李方子(リ パンジヤ)の事は知っている人が多く、どんな人生だったのか私としては再度 勉強せざるを得なかったのためです。
1910年(明治43年)に大韓帝国を併合した日本は皇太子李垠(イ ウン)殿下を人質として日本に留学させ、すでに決まっていた婚約者を無視して梨本方子王女と政略結婚させました。
日本の皇太子妃候補から朝鮮の皇太子妃、王妃から平民、日本人から韓国人になった李方子 (リ パンジャ)の日韓の厳しい時代に生きた女性の愛と悲しみそして平安の生涯が書かれています。
李方子 (リ パンジャ)1989年4月87歳で永眠しました。


韓国IT革命の勝利

河 信基 著(国際政治評論家) [梶@宝島社] ¥700
2000年12月15日発行   ISBN4−7966−2026−5

韓国の地方にある中学校を訪問したことがあります。各教室に配置されたコンピューターは全校内が高速回線でリンクされてどの教室からもインターネットに接続できるようになっていました。一方日本の地元の学校では学校に数台の状況です。また韓国の地方に住んでいる中学生が地元の家庭にホームステイに来ましたが、その時の感想に「日本のビデオゲームは面白いがインターネットゲームは速度が遅くて駄目だった」と言う内容がありました。
なぜこのように日本が遅れたのか、技術的に両国に差があるとは思えません。やはり改革に対する対処のしかたの違いと感じます。著者は韓国のIT革命の中身と日本の問題などに関して解説し今でも知的情報強国へ向けた大胆な構造改革を実行している韓国事情が書かれています。


北朝鮮崩壊

鄭 乙 炳(チョン ウル ビョン 作家)[兜カ芸春秋]¥657
1999年10月10日発行  ISBN4-16−755018−0

経済は破綻し、餓死者続出の惨状を帰りみず、武力による南北統一の機会をうかがう金正日総書記。
これに対して韓国の大統領は危険なテロ国家を内部崩壊させるべく極秘作戦を発動する。緊迫する朝鮮半島。追い詰められた金正日はソウル奇襲を命ずるが軍部が動かずこ作戦は失敗し北朝鮮は崩壊
に向かう、北の要人は全て実名で登場させているのでより緊迫感があるノンフクション小説です。
将来北朝鮮が崩壊するとすればこの小説のような状況が再現される可能性もあるかもしれません。


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