韓(から)のくに紀行
司馬遼太郎著(作家)[朝日新聞社]¥500 1978年10月発行 ISBN4-02-260172-8
「街道を行く」シリーズ42巻中の1巻です。著者が韓国に行ったのは1971年5月の事であったから
今から30年前の韓国の風景と風俗が描かれていて私には非常に興味深い内容でありました、韓国と
日本とのかかわりについて加羅の旅・新羅の旅・百済の旅として史跡を訪ねながら現代から過去へ
の旅紀行です、朝鮮軍に降伏し帰化した武士(沙也可)の子孫が住んでいる友鹿の村、百済に4万
人もの支援軍を送り唐・新羅連合軍に全滅させられた白村江の海戦の話など読むと現在どうなって
いるのか訪ねてみたいところである。
先日、釜山に行った時に若い日本人観光客相手のガイドに司馬氏が訪ねた倭城(倭館)に付いて聞
いたが何も知らなかったしガイド教育にも入っていないようである時代の流れを感じた次第です。
しかし韓国の史跡を訪ねるときは是非一読すべき本です、ポケットに入れて現地で読んでみるの
も良い思い出になるはずである。
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