こんな本はいかが?

あいかわらず韓国と名がつく書籍が目に付くと手当りしだいに読んでいます、最近はインターネットで検索して購入できますので地方にいてもすぐに入手できます、便利になりました。

2000/8/25


ソウル ソウル (世界の都市の物語)

姜 在 彦著(韓国、花園大学教授)[文芸春秋社]\562
(カン ジェオン) 1999年11月発行 ISBN4-16-733304-X

ソウルは1988年にソウルオリンピックを開催、1994年にはソウル遷都600を迎え東アジアの主要都市として発展して来ました。このソウルという名前の由来から町の発展の様子、王朝伝統行事、庶民の慣習、日韓文化比較まで広く網羅されています。
ソウル市内で良く行く電気街のチョンゲチョン(清渓川)が1900年頃は清かな川であり、この川のほとりで洗濯をしている写真が掲載されているのを見るとソウルの今昔を物語る内容として印象に残りました。ソウルへの観光旅行前に読んでおくと現地での興味が一層増すと思います。


朝鮮半島の食と酒 朝鮮半島の食と酒 (儒教文化が育んだ民族の伝統)

鄭 大 聲著(滋賀県立大学教授)[中公新書]\660
(チョン テソン)  1998年10月発行 ISBN4-12-101443-X

日本人が韓国のお土産で喜ばれるものに本場のキムチがあります。このキムチをはじめ冷麺などがどのように生まれ普及したか、また唐辛子の文化、焼肉文化、匙の文化、酒の文化など韓国で身近に接する食に関係する内容が簡潔に紹介されています。
唐辛子は日本から韓国に渡ったこと、李朝時代の「崇儒排仏」とモンゴル支配時代の影響から肉食が日本のようにタブーでなくなったことなど風土や社会という条件下で食材がどう調理されどんな食慣習で食べられてきたかが良く解り大変面白いです。
ヘンムル パジョン(海産チジミ)を肴にマッカリ(韓国濁酒)を飲みながら歓談する時が韓国の庶民の知恵を感じる時でもあります。


わかりやすい朝鮮戦争 わかりやすい朝鮮戦争(.新しい目で見た現代の戦争)

佐野正洋 著(日本大学講師)[光人社]\2200
1999年6月発行 ISBN4-7698-0852-6

韓国では朝鮮戦争とは呼ばず韓国戦争と呼んでいます、この戦争は1950年6月25日に北朝鮮軍の奇襲攻撃により勃発しました。その後国連軍、中国軍の参戦もあり38ヶ月続いた戦争です。
戦争前夜から開戦後の月々の経過を多くのデーターのもとに克明に記述しています。最近韓国では南北首脳会談後の離散家族の再会など平和に向けたムードが高まっていますがこのような時この戦争が朝鮮半島に何をもたらしたのか考えてみると、両国で200万人近くの尊い命を奪い国土を完全に荒廃させたが結果として何も変わらなかったという事実を再認識した次第です。    


2時間でわかる図解 韓国のしくみ (新しい政治、経済、社会の事が解る) 2時間でわかる図解"韓国のしくみ"(新しい政治、経済、社会の事が解る)

深川由起子著(青山学院大学助教授)[中経出版]\1500
1999年8月発行 ISBN4-8061-1263-1

「近くて遠い国」「似て非なる」とかの言葉が日韓の間で広く使われているが私自身もそれに関しては特に否定は出来ません、2002年のワールドカップサッカーの共催を目指す両国はもっとお互いに知らなければならないことが多い、この点この本は政治、経済、ビジネス、社会、外交などの各項目についてデーターを元に平易に解説しています。
しかし韓国の全体像を表面的には理解は出来るが少し突っ込んだ内容を期待する人には物足らない内容と思います。
在日韓国朝鮮人に関する歴史と現状に関してのデーターは日頃見に触れない内容で参考になりました。


観光コースでない韓国  (歩いて見る日韓・歴史の現場) 観光コースでない韓国  (歩いて見る日韓・歴史の現場)

小林慶二著(朝日新聞元ソウル支局長)[(株)高文研]\1550
2000年4月新装発行 ISBN4-87498-237-9

著者は元朝日新聞であるから表紙の文字を読むだけで内容がある程度理解できる、中味の殆どは日本が犯した蛮行の数々が写真付きで詳しく述べられています。これを自虐的ととるかどうかは読者の判断になるが私は歴史の事実として受け止め理解することが日本人として必要であると思います。
写真が豊富に入っているので現地に行かなくても理解しやすです。安重根義士記念館、独立記念館、江華島、堤岩里教会等は2〜3度訪問しているがこの本を読んで柳寛順の生家や普州城、広寒桜などは一度行って見たい所です。なお韓国を愛しその土になった人として3名の日本人の名前が載っているが付け足し的な感じがしました。



コリアンドリーム(韓国電子メディア探訪) コリアンドリーム(韓国電子メディア探訪)

「本とコンピューター」編集室[潟gランスアート]\1300
2000年7月発行 ISBN4-924956-66-X

韓国中央日報に「インターネット利用者数が約1、500万人で世界7位、ドメイン登録件数は米国に続き世界2位、移動電話加入者数世界6位で情報産業では先進国である。」との記事が最近出ていました。
確かに韓国の町にはPCパンといわれているパソコンでチャット、ゲーム、音楽、学校のレポート作成などを行う事が出来る部屋を多く見かけます。韓国全体で13000軒在るといわれており、日本の郵便局が20000軒ということと比べると韓国のPCパンがいかに多いかということが理解できます。
この本ではこのような韓国の出版と電子メディアの最近の動きを紹介しています。このような分野では私たちは、すぐに「海外」というと「欧米」に目を向けてしまいますが、隣の国「韓国」で熱く動いているメディア文化に私自信学ぶべき内容が多かったと思います。 



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