こんな本はいかが?

最近は韓国に関する書物が本屋でも目立ちますが、相変わらず「反日、嫌韓」関係の本も多く出版されています。 最近、私が読んだ韓国関係の書籍を紹介します。私自身韓国に滞在中の経験から比較的ありのままの韓国が書かれている内容です。


韓国が変わる 韓国が変わる

金 敬 薫 著 (時事評論家) [(株) 亜紀書房] ¥1700
1995年12月発行 ISBN4−7505−9533−0

日本では80年代に「新人類」という言葉が流行しましたが、この本では、韓国では「新世代」とか「X世代」と呼ばれている世代が何を考えどう行動しているのか、各分野で話題となっている現象をデーターをもとに「韓国のトレンド」を中心に分析して韓国社会を診断しています。これから起こる変化を予測出来て興味深く面白いです。
筆者が「嫌韓とか反日とか言うのは実際に見て触れて、付き合う中でしか解決のしようがない。現在の韓国がどうなっているのか、どこに向かっているのかと言う事を抜きにして感情的は議論をぶっつけて合っても始まらない、日本の大衆文化の開放もこれらの世代であり、個として自立する事により、新しい韓国を創造してゆくであろう」と述べていますが、その通りで現状を打破出来るのは彼らかも知れません。


韓国人が身勝手に見える理由 韓国人が身勝手に見える理由

中村 欽哉 著 (作家) [(株) 三交社] ¥1500
1995年5月発行 ISBN4−87919−561−8

この本の中に「1対1の対決では、韓国人は日本人に負けない。ハーバード大学では留学生の成績のトップは韓国人だし、技能オリンピッックの金メダルも独占している、なのに韓国人は、集団になると日本人にかなわない、日本人は1プラス1を3にもしてしまうが、韓国人は1プラス1が1にとどまってしまう」という韓国政府高官の話が載っていました。集団行動が苦手なのは、韓国人の思考方法からなのでしょうか。この事について筆者は「ウリの求心力と排他性」をキーワードに持論を展開しています。韓国人と話をしていてこの「ウリ=我々」がよく出てくるのもまた、事実です。


韓国風俗産業の政治経済学 韓国風俗産業の政治経済学

申 秀 著 (韓一神学大学助教授) [(有) 新 幹 社] ¥2400
1997年10月発行 ISBN4−915924−82−3

韓国の風俗産業の歴史的背景、ルームサロンの内部実態、商習慣としてのセクシャルサービス、外国人ビジネスマンへのセクシャルサービスなど一般の人がなかなか目に触れる事が出来ない裏の世界ですが、各種データーと気の遠くなるような面接調査の結果から性産業の女性が経済発展に貢献した事実と女性の開放を総体的視点で捉え経済発展が本当に女性の地位を高めたのかを鋭く指摘しています。
観光キーセンの裏舞台やルームサロンの実態など、この本に書いてあることは韓国に限らず、どの国でも同じようなことがあるのではと思いました。


韓国人と上手につきあう法 韓国人と上手につきあう法

辺 真 一 著 (コリア リポート編集長) [ジャパンミックス(株)] ¥1300
1997年12月発行 ISBN4−88321−340−4

ビジネスでこれから韓国人と付き合う人は必読の本です。韓国人とのビジネスはシンドイよと言う日本人が多いですが、韓国人も日本人との交渉は難しいと言っています。まあトラブルを未然に防ぐには相手を良く知る事以外ないですね。
「ホウ、レン、ソウが出来ない」「社長が全て決めるトップダウン」「目先の結果が優先する」「家族が一番大切」「韓国人の精神的支柱は<孝>」などの話しは私自身思い当たる事が多くあらためて勉強になった次第です。


韓国が日本においつけない理由 韓国が日本においつけない18の理由

百 瀬 格 著 (トーメンソウル支店長) [(株)文芸春秋]¥1600
1998年4月ISBN4−16−353940−9

韓国でベストセラーになった本です。韓国で30年、ビジネスを経験した筆者からの愛情あふれる韓国批判です。
全体として韓国人の意識に配慮しながら批判しているので表題に惹かれて読んだ人には物足りなさを感じかもしれませんが、韓国との関係はこの本に書かれているような感覚で韓国を批判する事が必要だと考えます。
夢の鉄道と三星自動車の日本進出構想は日本にいたのではなかなかかけない内容だと思いました。


変貌する韓国社会 変貌する韓国社会

嶋 陸奥彦(東北大学教授) 朝倉 敏夫(国立民族博物館助教授) 著[(株)第一書房] ¥4000
1998年6月 ISBN4−8042−0142−4

「1972年から80年の人類学調査の結果から」と言う副題があるとおりこの本を読み、韓国の急速な経済発展を改めて感じた次第です。
72年の珍島は光州市からバスとフェリーで4時間半かかり村はまだ茅葺き屋根が多く、村に電気が引かれたのが76年であったとのことです。つい最近、この珍島の海割れを見に行きましたが道路や橋が整備されていて木浦市内から車で1時間で行けたし、農村の風景も日本とあまり変わっていなかった事を思い出します。



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